雄英体育祭編
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第2回戦。
植物には炎をということで私は炎を使い塩崎さんのツルを無効化し、風を使って彼女を場外に押し出して勝利した。
炎を使った時、轟から睨まれた気がしなくもないがそれは今はいい。
その後、常闇、爆豪が勝利しベスト4が揃った。
そして第3回戦
「この試合どうなると思う?」
「轟は強力だが、天野の複数個性もすごいからな……」
「まだ操れる個性があったりするのかな?」
「うーん……。どうだろ……」
「頑張れー!轟ー!」
「奏ちゃん負けるなー!」
1-Aの観客席ではこれから始まる轟VS天野の試合に生徒たちが沸いていた。
『さぁーて!お待たせしました!これより準決勝!第一試合を開始するぜ!!』
画面が点灯し、二人の人物が映し出された瞬間、観客席から今日1番の歓声が上がった。
『これまで圧倒的な力で相手を倒し続けてきた大注目の2人組!2人とも複数の個性を操るもの同士!轟焦凍!バーサス!天野颯季!』
フィールドに上がり、視線が交差する。
轟は第1回戦で見せた仄暗い表情はないがどこか複雑な表情を浮かべて立っていた。
観客席には彼の父親であるエンデヴァーが鋭い視線でこちらを見ていた。
「……轟」
「……なんだ」
「私は全力で行くよ」
「……」
「いい試合にしようね」
『スタート!』
轟は瞬時に足元から氷結を繰り出す、それを私は炎で溶かし、霧となって霧散した。
「チッ!」
続けて私は轟と同じく足から氷を伝わせる。
炎を使えば簡単に回避できるはずだ。
しかし、轟は氷の壁を出すことで氷を防いだ。
(まだ、炎を使う決心はつかないか……)
それならそれでいい。
引き出すまでだ。
蜃気楼を出して自身の位置をくらませる。
轟は姿を消した私を探している。
だが、それも少しの間だけ、私の場所が分かったのか確実に私に氷結を当ててきた。
「っ!」
「足音でバレているぜ。残念だったな」
「……今度からは気をつけるわ」
彼の氷結を炎で溶かして無効化する。
氷結が無効化されるから接近戦に持ち込もうとしているのか、轟がこちらに走ってくる。
(なら……)
突如眩い光がフィールドを包む。
轟もいきなりの光に目を閉じた。
『うぉ!?なんだなんだ!この光は!』
時間にして1秒。
しかし、それで十分すぎた。
轟が目を開けた時、私は既に移動していた。
私は光を出した後、自身を無重力化し、風で一瞬で距離を詰め、彼に一瞬触れた。
それと同時に重力増幅を発動。
轟の足が地面にめり込んだ。
「グッ!」
『な、何が起きたんだ!?轟!完全に動きが止まった!』
「……棄権してくれる?これ以上重力をかけると人体に影響が出ちゃう」
「凄い……。天野さんの複数個性」
「炎、氷、風、電気、水。そして蜃気楼、光に重力操作。チートかよ」
天野の個性を見た峰田が震えた声で言う。
「たくさんの個性を操るってことはそれぞれに適した操り方をマスターしなきゃいけない。天野さんはどの力もちゃんと使えている……」
「どれだけ練習したんだろ奏ちゃん……」
「彼女の能力に弱点はないのか……?」
「お、前……。そんなに色々な……個性が使えるのか……」
「ええ。母の個性、天元……気候エネルギーを操る個性と父の個性の重力操作。その個性を継いだのが私よ」
「そうか……よっ!」
「なっ!」
重力をかけられながらも轟は氷結を繰り出す。
かなり身体に負荷がかかっていただろうに氷結を繰り出せるとは驚きだ。
私はそれを反射的に避けるが避けきれなかった分が足を凍らせていく。
咄嗟に炎を出してそれを溶かしていくがその不意に重力の拘束が緩んでしまったらしく轟はノロノロと立ち上がった。
「なるほどな。重力の方は麗日とは違ってかかり具合を調整できる代わりにかけ続けるにはそれなりの集中力が必要って感じか?天元の方の弱点は掴めねぇけどこれから見つけ出す」
今の攻撃で轟の身体に霜が降りてきた。
そろそろ半分だけでやるのはキツイはずだ。
「この試合轟くんが炎を使わないで勝つのは極めて難しいだろう」
飯田の言葉に緑谷は厳しい顔で頷いた。
「うん。氷は炎を操れる天野さんに通用しない。そして天野さんも氷を操れる。同じ氷で相殺してもいいけどいずれ限界が来る」
「持久戦になるほど轟くんは不利になる。炎を出せれば不利から対等くらいには持っていける」
麗日の言葉に緑谷は頷いた。