断片
「ちょっと……あなた、何しているの?」
先生は青ざめた顔で、つかつかとこちらに歩み寄ってきた。
「え、何って……絵を描いただけじゃない」
私は先生にノートを見せた。
「冗談じゃないわ。あなたの人生では一回も絵を描かないことになってたのよ」
「え? いや、そりゃ美術の時間嫌いだから絶対に絵は描かなかったけど。たまには描いたっていいじゃない」
「恐ろしくヘタ……」
枝豆を描いたつもりだった。ゆがんだ円。これだけでは何だか分からないと思って、絵の横に『えだまめ』と記した。
「いえ、ヘタだなんてどうでもいいのよ。いくらこの絵がピカソ以上の額が付けられたとしても……」
「あのね、もうね、悲しすぎてメルカリにこの絵出品したい」
私はしくしくと鳴き真似をした。
先生は青ざめた顔で、つかつかとこちらに歩み寄ってきた。
「え、何って……絵を描いただけじゃない」
私は先生にノートを見せた。
「冗談じゃないわ。あなたの人生では一回も絵を描かないことになってたのよ」
「え? いや、そりゃ美術の時間嫌いだから絶対に絵は描かなかったけど。たまには描いたっていいじゃない」
「恐ろしくヘタ……」
枝豆を描いたつもりだった。ゆがんだ円。これだけでは何だか分からないと思って、絵の横に『えだまめ』と記した。
「いえ、ヘタだなんてどうでもいいのよ。いくらこの絵がピカソ以上の額が付けられたとしても……」
「あのね、もうね、悲しすぎてメルカリにこの絵出品したい」
私はしくしくと鳴き真似をした。
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