春、新生活。
dream
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Side Tsukishima
僕は我ながら友達が少ないと思う。
昔から同級生は幼く見えていたし、何かに熱中してるヤツらを見てるとイライラする。
入学式。
教頭の長ったらしい挨拶も終わって、教室へと向かう途中。
正直唯一の友人の山口が同じクラスだった事にどこかほっとしていた。
ーーーードンッ
「……ぃて」
振り返ると小さい女子が僕にぶつかったらしく慌てた様子で僕に謝罪していた。
「キミ、色々大丈夫?」
一言だけ声をかけて踵を返した。
彼女は肩まで伸ばした茶髪の髪を揺らして呆気に取られていたようだったけど気にしない。
背中にもう一度「ごめんね」が聞こえたけれど気にしない。
こんなにデカい僕にぶつかってくる子はなかなか居ない。
「ツッキー大丈夫?」
過保護な僕の友人は相変わらず心配そうに僕の顔を覗き込もうとするから慌てて歩みを早めた。
「山口うるさい…」
「ごめんツッキー!」
間髪入れず入る山口のごめんを聞き流し、教室に入る。
フーン、さっきの子同じクラスなんだ。
ハジメマシテ
まあ、僕には関係ないけど。