春、新生活。
dream
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ゴールデンウィークは、アルバイト漬けの毎日を過ごしている。
時々詩織ちゃんがお店に遊びに来てくれて、私の休憩時間にイートインスペースで一緒に課題をやったり。
今日も詩織ちゃんと課題をする為に、星野夫妻へ休憩時間を頂いてイートインスペースへ向かう。
詩織ちゃんは所謂イマドキな女の子で、休暇ともなればばっちりお化粧もしていて、今日もとっても可愛い。
「美子は可愛いのに勿体ない」
とはよく言ってくれているけど、お化粧って興味があっても練習する機会がなくて、何が必要なのかも分からないのが本音。
「最近美子は山口と仲良いよね」
詩織ちゃんが何気なく私に問いかけた。
「うーん、そうだね、仲良くしてくれてるよ。優しいよね山口くん」
「あはは、分かる。あんな人畜無害な男子、山口以外に見たことないわ」
人畜無害……たしかに山口くんにはピッタリの言葉かもしれない。
「美子はさ、月島とも仲良いの?」
月島くん……
「……ううん、ぶつかった時以来まともに話したことないや」
「そっか。月島って結構話しかけづらい雰囲気あるけど、顔も良いし高身長だから先輩とか含めて女子人気高いらしいし、変な奴らに目を付けられないように気をつけなよ」
「ありがと、気をつけるね」
月島くん、モテるんだな……。
確かに、月島くんは高身長だし端正な顔立ちだし、同級生のほかの男子と較べてもクールでオーラがあるからモテるのは納得出来る。
まあ、山口くんとしか仲良くない私には関係ないことだけど。
「美子〜、ごめん、ここ教えて……」
泣きそうな声で詩織ちゃんが顔の前で両手を合わせていた。
「あはは、いいよ。ここはねー……」
他人の色恋沙汰に巻き込まれるのは御免だ。