第一話『弱きハンター』
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ふむ、そなたの相手が遅れているようだな。」
「あはは、そ、そうですね・・・玉子、黒子、呼んで来てくれない。」
「し、しかし、旦ニャさん。」
困った表情をする二匹に、二葉は必死の形相で頼み込む。
「お願い。」
「わかりましたニャ、呼んできますニャ。」
「旦ニャさん、待っていてください!!」
二葉の危機を感じ取った二匹は、二葉に敬礼して飛び出した。
「そ、それにしても、松永様とお付きの方も来ませんね。」
「あと1人は予が誘うと決めていてな、久秀達には待たせている。」
「あはは、さ、さようでございましたか・・・。」
救いの手がない・・・。
机に突っ伏し、自分の人生にお別れの言葉を心の中で言っていると、義輝が口を開く。
「しかし、こう待っても来ないとは、約束を破られたのではないのか。」
「えっ、」
「そろそろ、狩りに向かわねばならない、我と共に来い朋よ。」
ゆっくりと伸ばされた手に、二葉は戸惑いながらも手を動かした。
「・・・・・・・。」
嘘を付いていた事がバレるよりは、生きていられるかも。
「「旦ニャさん、見つかりました!!」」
玉子と黒子の嬉しそうな声に、二葉は伸ばした手を止める。
「ッ!?」
「ほお、其之方が二葉と狩りに出向く者か。」
「・・・ああ。」
きゅ、救世主!!
二葉が半泣きになりながら振り返ると、二つの白髪の髪をなびかせた大柄な男が立っていた。
「あ、あなたは!?」