捧げ物
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夢世界にもゲームというものがあるけれど、戦国時代であるのは世界が変わっても同じだった。
無課金で楽しむことができることを謳い文句にしているけれど、プレイヤーの課金なしに運営の継続は難しい。
運営が苦しくなり、最終的に辿り着くのはサ終という、いわゆるバッドエンドなのだけれど──。
「ドライさんってゲーム好きですけど、サ終したゲームってないんですか?」
「ないな」
「すごい自信ですね。でもゲームなんて毎月星の数ほどリリースされるし、流行り廃りもあると思うんですけど」
「甘いな。イベントには毎回参加しているし、限定ガチャも全てコンプリートしている。プレイヤーが運営に対して感謝の意をシンプルに示すことができる行為、それが課金だからな」
一体今までいくら課金したんですか? なんて怖くて聞くことができなかった。
きっと国家予算をとうに超えているのだろう。好きなもの、興味があるもの、特にゲームに関しては出し惜しみない人だ。
「金額は怖いから聞きませんけど、課金ってキリがないじゃないですか」
「確かにキリがないが、課金がなければ運営継続は無理だ。改めて考えると課金はゲームを生かすためのものと思われがちだが、諸刃の剣でもあるな」
「諸刃の剣?」
何を言っているのかわからない、そう言うとドライさんは事細かに解説してくれた。
ジャンルにもよるが有料アイテムの付与や特定のサービスとお金を交換するというシステムだが、課金頼りになったゲームはゲーム本来のシステムを崩壊に導き、クリエイターのハングリー精神を奪うことで品質が低下してしまう。
それによりライバルのゲームに負けてしまうという寸法だ。
「うーん、よくわかりませんけど課金システムがゲーム自体の品質を落とすってことですか?」
「大体は合ってる。レトロゲームがあった時代はそういうシステムがなかったからな。メンテナンスや更新、修正が入ることもない。だから結構クレームが多かったらしい。今と比較して画質は悪いがそれ以外は最高だな。特にシナリオはボリュームがあって値段以上だ」
ドライさんの蘊蓄はどうやら今夜まで続きそうだ。いや、今日は寝れないかもしれない。
夜食が必要そうなら簡単なものを用意しておこうか。
無課金で楽しむことができることを謳い文句にしているけれど、プレイヤーの課金なしに運営の継続は難しい。
運営が苦しくなり、最終的に辿り着くのはサ終という、いわゆるバッドエンドなのだけれど──。
「ドライさんってゲーム好きですけど、サ終したゲームってないんですか?」
「ないな」
「すごい自信ですね。でもゲームなんて毎月星の数ほどリリースされるし、流行り廃りもあると思うんですけど」
「甘いな。イベントには毎回参加しているし、限定ガチャも全てコンプリートしている。プレイヤーが運営に対して感謝の意をシンプルに示すことができる行為、それが課金だからな」
一体今までいくら課金したんですか? なんて怖くて聞くことができなかった。
きっと国家予算をとうに超えているのだろう。好きなもの、興味があるもの、特にゲームに関しては出し惜しみない人だ。
「金額は怖いから聞きませんけど、課金ってキリがないじゃないですか」
「確かにキリがないが、課金がなければ運営継続は無理だ。改めて考えると課金はゲームを生かすためのものと思われがちだが、諸刃の剣でもあるな」
「諸刃の剣?」
何を言っているのかわからない、そう言うとドライさんは事細かに解説してくれた。
ジャンルにもよるが有料アイテムの付与や特定のサービスとお金を交換するというシステムだが、課金頼りになったゲームはゲーム本来のシステムを崩壊に導き、クリエイターのハングリー精神を奪うことで品質が低下してしまう。
それによりライバルのゲームに負けてしまうという寸法だ。
「うーん、よくわかりませんけど課金システムがゲーム自体の品質を落とすってことですか?」
「大体は合ってる。レトロゲームがあった時代はそういうシステムがなかったからな。メンテナンスや更新、修正が入ることもない。だから結構クレームが多かったらしい。今と比較して画質は悪いがそれ以外は最高だな。特にシナリオはボリュームがあって値段以上だ」
ドライさんの蘊蓄はどうやら今夜まで続きそうだ。いや、今日は寝れないかもしれない。
夜食が必要そうなら簡単なものを用意しておこうか。