ダグラス主
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今年はどこの国に行っても、皆暑い暑いと壊れたレコードのように繰り返しぼやいている。
アンキュラでもやはり暑さは続いており、いつもは快活なボニータですら少々夏バテ気味で、体力を温存するために借りてきた猫のようにおとなしくしていた。
そこで今回はダグラスさんの誕生日をスノウフィリアで過ごそうと計画を立てたのだけれど――。
必要なものを買い込んで、この日はホテルで過ごそうということになったのだけれど、ボニータは見慣れない雪景色に魅入られてしまい、ひとりで雪遊びに没頭していた。
はしゃぐボニータを見守りながら私は温かな気持ちになる。
「ふふ、雪が珍しいんでしょうか」
「こんなに積もることはないからね。無邪気だね、俺達のお姫様は」
夕食を摂っていたところ、お腹を空かしていたのだろうか、ハムスターのように頬が膨らむまで口の中に食べ物を放り込むと、ハイスピードで咀嚼して食べ終えると一目散に部屋の外へと出ていってしまった。
窓からボニータの姿が確認できるからいいけれど、知らない土地で迷子になってしまうなんてことがあったら大変だ。
「窓から姿は確認できますし、遅くなるようだったら迎えに行きましょうか」
「そうするとしようか。まったく何のためにスノウフィリアに来たのやら――それとも気を遣ってくれたのかな? 君とのデートは久方振りだからね」
その言葉に私は胸が高鳴り、思わずナイフを握っていた手が止まる。
長期間会えていないわけではなかったけれど、公務の合間に隠れ家を訪れ、次の公務のために早く出発しなければならないから、と半日すら共に過ごせない日々が続いていた。
今回はホテルで共に過ごすことになっているから、尚更だろう。
「えっと……毎年こうして誕生日をお祝いすることができて、嬉しく思います。ダグラスさんが帰ってきてくれることが私にとってはプレゼントなので、何だかもらってばかりで申し訳ないです」
「俺も嬉しいよ。君のその言葉ひとつで、生きてアンキュラに戻りたいと強く思うよ。けど、貰ってばかりなのは俺もだからね。俺にとっては何ににも代え難いひとときだよ。今年も俺が望むものを貰えるのかな?」
「ダグラスさんが望むもの?」
「君との甘いひととき――それだけだよ」
エメラルドグリーンの瞳に魅入られていると、ダグラスさんが距離を詰めていることに気付き、頬に手が添えられ、彼の体温を感じた時にはもう既に時は遅し。
重ねられた唇からはロゼワインの味がした。拒めずにロゼワインの味が私の唇から侵入し、舌先にまで浸透してゆく。
誰かに見られている――そう感じて窓の方を見ると、ボニータが口角を上げてこちらを見つめている。
(相変わらずお熱いわね♡)
ボニータの視線は私達を揶揄っているようで、途端に頬に火が付いたように熱を持ち始め、彼女から視線を逸らすことしかできなかったのだった。
アンキュラでもやはり暑さは続いており、いつもは快活なボニータですら少々夏バテ気味で、体力を温存するために借りてきた猫のようにおとなしくしていた。
そこで今回はダグラスさんの誕生日をスノウフィリアで過ごそうと計画を立てたのだけれど――。
必要なものを買い込んで、この日はホテルで過ごそうということになったのだけれど、ボニータは見慣れない雪景色に魅入られてしまい、ひとりで雪遊びに没頭していた。
はしゃぐボニータを見守りながら私は温かな気持ちになる。
「ふふ、雪が珍しいんでしょうか」
「こんなに積もることはないからね。無邪気だね、俺達のお姫様は」
夕食を摂っていたところ、お腹を空かしていたのだろうか、ハムスターのように頬が膨らむまで口の中に食べ物を放り込むと、ハイスピードで咀嚼して食べ終えると一目散に部屋の外へと出ていってしまった。
窓からボニータの姿が確認できるからいいけれど、知らない土地で迷子になってしまうなんてことがあったら大変だ。
「窓から姿は確認できますし、遅くなるようだったら迎えに行きましょうか」
「そうするとしようか。まったく何のためにスノウフィリアに来たのやら――それとも気を遣ってくれたのかな? 君とのデートは久方振りだからね」
その言葉に私は胸が高鳴り、思わずナイフを握っていた手が止まる。
長期間会えていないわけではなかったけれど、公務の合間に隠れ家を訪れ、次の公務のために早く出発しなければならないから、と半日すら共に過ごせない日々が続いていた。
今回はホテルで共に過ごすことになっているから、尚更だろう。
「えっと……毎年こうして誕生日をお祝いすることができて、嬉しく思います。ダグラスさんが帰ってきてくれることが私にとってはプレゼントなので、何だかもらってばかりで申し訳ないです」
「俺も嬉しいよ。君のその言葉ひとつで、生きてアンキュラに戻りたいと強く思うよ。けど、貰ってばかりなのは俺もだからね。俺にとっては何ににも代え難いひとときだよ。今年も俺が望むものを貰えるのかな?」
「ダグラスさんが望むもの?」
「君との甘いひととき――それだけだよ」
エメラルドグリーンの瞳に魅入られていると、ダグラスさんが距離を詰めていることに気付き、頬に手が添えられ、彼の体温を感じた時にはもう既に時は遅し。
重ねられた唇からはロゼワインの味がした。拒めずにロゼワインの味が私の唇から侵入し、舌先にまで浸透してゆく。
誰かに見られている――そう感じて窓の方を見ると、ボニータが口角を上げてこちらを見つめている。
(相変わらずお熱いわね♡)
ボニータの視線は私達を揶揄っているようで、途端に頬に火が付いたように熱を持ち始め、彼女から視線を逸らすことしかできなかったのだった。
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