ダグラス主
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バーベキューを終えた後、ダグラスさんとボニータ、そして私の三人でホテル・エルナトの裏庭を散歩しに行くことになった。
大小様々な彩り豊かな花々が見事に咲き誇っている。美しいグラデーションになるよう配置されていて、その色彩はまるで虹のようだ。
ヘブンリーブルーのティアードワンピースの裾を翻し、徐々に光が灯りだした花々に魅入られる。
妖精の蛍火と言われるものだ。なんて神秘的で幻想的なんだろう。
ボニータは妖精の蛍火に夢中になっていて、お宝を前にした海賊のように目をきらきらと輝かせている。
それを見て、私はアンキュラの夜の海を思い出す。すべてを飲み込みそうな海が月光に照らされ、水面がきらきらと輝いている海を。
「どうしたんだい?」
「アンキュラの海を思い出していました。暗いのに月光の明かりだけでもとても明るくて、妖精の蛍火みたいだって」
「確かにそうかもしれないな。俺達海賊は街の灯りを目指して帰ってくるんだ。だけど妖精の蛍火を見ていると、君に恋していることを改めて痛感させられるな。彼らも俺達と同じで恋をしている。俺と君は、同じ相手にね」
ダグラスさんの蠱惑的な瞳に見つめれると、胸が早鐘を打つ。
私は王子様を目覚めさせる旅の道中で彼と出会い、恋をした。そして今はボニータとセント・ガブリエル号の船員さん公認の仲だ。
だけどふと思う。蛍火の美しさはまるで蛍や蝉のようだ。
彼らは命が短い。生命のカウントダウンが始まる中、子孫を残すために生き急いでいるのだ。
妖精の命は人間よりずっと長いだろうけれど、そう考えると胸が締め付けられるように痛む。
そして私は幸せで幸運だと感じる。いつ死ぬかもしれないと不安になることもなく、距離はあるけれど恋人に会うことができるのだから。
(……あれ?)
ふと首に違和感を感じた。まるで虫か何かが止まっているような、そんな感触があった。
けれどダグラスさんが撫でるようにそれを優しく払った。どうやら誤って妖精が止まっていたようだ。
「どんな理由があってもここは俺の場所だからね、譲ることはできないな。触れるのも甘噛みするのも俺だけの特権だからね。そうだろう?」
「ボ、ボニータがいるのに、なんてこと言うんですか!」
ダグラスさんは大したことじゃない、と言いたげな表情で言い切るけれど、問題は大有りだ。
ボニータは咄嗟に指で目を隠し、その隙間からこちらをちらりと見る。
(わ、私は何も見てないからね!)
ボニータはそのまま駆け出し、彼女の姿が小さくなっていく。
後はお好きにどうぞ、とでも言いたかったのだろうか、私は頬に火照りを感じ、ダグラスさんを直視することができなかった。
大小様々な彩り豊かな花々が見事に咲き誇っている。美しいグラデーションになるよう配置されていて、その色彩はまるで虹のようだ。
ヘブンリーブルーのティアードワンピースの裾を翻し、徐々に光が灯りだした花々に魅入られる。
妖精の蛍火と言われるものだ。なんて神秘的で幻想的なんだろう。
ボニータは妖精の蛍火に夢中になっていて、お宝を前にした海賊のように目をきらきらと輝かせている。
それを見て、私はアンキュラの夜の海を思い出す。すべてを飲み込みそうな海が月光に照らされ、水面がきらきらと輝いている海を。
「どうしたんだい?」
「アンキュラの海を思い出していました。暗いのに月光の明かりだけでもとても明るくて、妖精の蛍火みたいだって」
「確かにそうかもしれないな。俺達海賊は街の灯りを目指して帰ってくるんだ。だけど妖精の蛍火を見ていると、君に恋していることを改めて痛感させられるな。彼らも俺達と同じで恋をしている。俺と君は、同じ相手にね」
ダグラスさんの蠱惑的な瞳に見つめれると、胸が早鐘を打つ。
私は王子様を目覚めさせる旅の道中で彼と出会い、恋をした。そして今はボニータとセント・ガブリエル号の船員さん公認の仲だ。
だけどふと思う。蛍火の美しさはまるで蛍や蝉のようだ。
彼らは命が短い。生命のカウントダウンが始まる中、子孫を残すために生き急いでいるのだ。
妖精の命は人間よりずっと長いだろうけれど、そう考えると胸が締め付けられるように痛む。
そして私は幸せで幸運だと感じる。いつ死ぬかもしれないと不安になることもなく、距離はあるけれど恋人に会うことができるのだから。
(……あれ?)
ふと首に違和感を感じた。まるで虫か何かが止まっているような、そんな感触があった。
けれどダグラスさんが撫でるようにそれを優しく払った。どうやら誤って妖精が止まっていたようだ。
「どんな理由があってもここは俺の場所だからね、譲ることはできないな。触れるのも甘噛みするのも俺だけの特権だからね。そうだろう?」
「ボ、ボニータがいるのに、なんてこと言うんですか!」
ダグラスさんは大したことじゃない、と言いたげな表情で言い切るけれど、問題は大有りだ。
ボニータは咄嗟に指で目を隠し、その隙間からこちらをちらりと見る。
(わ、私は何も見てないからね!)
ボニータはそのまま駆け出し、彼女の姿が小さくなっていく。
後はお好きにどうぞ、とでも言いたかったのだろうか、私は頬に火照りを感じ、ダグラスさんを直視することができなかった。
