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混乱

季節の変わり目で彼女、林子の調子が優れないようだった。
ずっと寝込んだり、ご飯も食べきらなかったり、夜な夜な泣いていたりと安定してない。
そんな彼女を横で見ているゲーニッツは気にかけていた。
声をかけても「大丈夫だよ」と無理に笑う彼女を見るのがつらいゲーニッツだった。
その日も調子が良くないと言い朝食を一緒に食べる事ができなかった。
彼女をひとりにするのが心苦しかったがゲーニッツは仕事へ向かった。
 昼食を取りに家に帰宅すると林子の姿がなかった。
テーブルにはメモ書きの紙が置いてあった
【少し調子が良くなったのでお買い物がてら外の空気吸ってきます】
下にはゲーニッツだと思われるミニキャラが描かれていた。
それを見て思わず笑みが零れたのと同時に少し安心したゲーニッツ。
昼食をとり職場に戻った。
 早く元気な林子と話したく早めに仕事を切り上げて帰宅した。
しかしそこには林子はいなかった。
一度帰ってきた痕跡もなく、ゲーニッツの心臓が跳ねる。
携帯電話を取り林子にかけるも出ない。
慌てて林子を探しに町の方まで向かっていった。
不安に包まれたままゲーニッツは足を走らせた。
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