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新しい関係

「林子さん」
ゲーニッツが寝ている彼女に声をかける。
ハッとなって勢いよく起き上がる。
「おおおおはようございます…!すみません遅くまで寝てしまって…」
笑顔で「構いません」と返すゲーニッツ。
「もうお昼ですが、お腹空いていませんか?ご飯ご一緒しますか?」
寝起きで空腹かよくわからない林子。どうしようかと悩む。
「私は、まだ大丈夫かな…?ゲーニッツさんは構わず食べてください!」
「わかりました」そういうと台所に向かおうとしてるゲーニッツ。
「自分で料理いつもしてるんですか?」
思わずぽつりと問いかけてしまう。
「1人ですが自炊はよくします。可笑しいですか?」
大げさに首を横に振る林子。
「全然可笑しくないです!!…よかったら料理作りましょうか?昨日のお礼もしたいですし」
そういうと少し驚くゲーニッツ、それとなぜか照れてるのがうかがえた。
「ありがとうございます。ですが1人で任せるのもあれですので一緒でいいですか?」
「大丈夫です!!一緒に作りましょう!そしたら私もお腹空いてくるかもしれないですし」
とベットから降り笑顔でゲーニッツのもとへ行く。
思わず笑顔としぐさが愛おしく感じ林子を抱きしめるゲーニッツ。
「あ、あの。どうしましたか…?」
「貴女が可愛いと思ってしまって、つい」
そういうと離れて笑顔で林子の顔を見つめるゲーニッツ。
林子の顔が真っ赤になり思わず目を逸らしてしまう。
ゲーニッツが林子の手を握る。
夢なのか、今の時間は幻なのか、確かめるため林子は聞いた。
「…昨日言った事、覚えてますか?その…好きって言った事…」
恥ずかしくなりどんどん声が小さくなり俯いてしまう。
「はい。覚えてます。私が言った事も覚えてますか?」
いたずらっぽく聞いてくるゲーニッツ。
「…好きって言ってくれ、た?…で合ってます?」
「合ってます。両思いですね」
ゲーニッツは照れる様子はなくむしろ涼しげな顔でいる。
「これ、夢じゃないよね?嘘じゃないよね?」
やっと確認できる言葉を発する林子。
「現実で事実です。貴女と真剣にお付き合いしたいですがいいですか?」
気持ちが高ぶり涙目になる林子。
「こちらこそよろしくお願いします」
笑顔で答える。
外は2人を祝福してるかのように空は晴れ渡り優しい風が吹いていた。
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