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夕飯はうまいしゆみはかわいいし…ここが極楽浄土かいな…そう思いながら十五穀米を噛み締める。健康にいいから！と玄米やらなんやらゆみが来てから白米を食べてない。ゆみって健康オタクなとこあんねんな。と思いながら言う。
｢もう何食ってもうまいわお前の飯｣
｢よかったぁ！私の女子力？主婦力？アップだね！｣
｢ゆみのそういう努力家なとこ、好きやで｣
突然の甘い言葉にゆみはにっちもさっちもいかなくなる。
｢えっ…もう照れちゃうじゃん！あははは！ありがとう！…はっ！こうしてはおられんわ！｣
｢どないしたんや？｣
｢今日ショッピングチャンネルでセールやるんだよ！お目当てのお洋服も半額でゲットするのだ！あはー♡楽しみ！さあいざ！｣
｢セールなぁ…そんな時期やねんなぁ(ゆみと暮らして結構経つんやなぁ…なんかニマニマしてまうわ)｣
タブレットを睨みながらゆみは悩んだ表情を見せて問いかける。
「うーん…赤にする？緑にする？」
「たぬきときつねか？」
「違うよバッグ。どっちがいいかな？吾朗決めて！」
「ほんなら赤。なんとなく。」
「よし…赤！あっ売り切れた…う…うえーん！！」
「ゆみチャンミュウミュウのバッグ買うたるから機嫌直し」
「えっ？！そんな高いの買ってくれるの？！ひゃっほう！！」
「現金なやつめ」