忙しない事務所で真島はサンドラにこっそり話しかける。
｢サンドラちょっと話がある｣
｢はい親父｣
｢お前ゆみの下着姿みて鼻血出したんか…｣
｢生理現象ですよ…｣
妙に決意が固そうな表情でサンドラは主張する。
｢…………｣
｢……………｣
｢で、ちょくちょく会って何してるのん？｣
相変わらずな反応をされ呆れつつ聞いてみた。
｢安心してください。やましい事は何一つしてません。転職のために資格取得に二人三脚で頑張ってるんです｣
｢資格？なんのや？｣
｢TOEICですよ。ゆみ、前の世界で2回転職してどっちもうまく行かなかったみたいで。でも語学が好きなので英語の資格とってこっちで自力で就職しようと前向きに頑張ってるんですよ。｣
｢ほう！感心やな！安心せぇもう就職も自由に出来るように戸籍、住民登録の事務手続きも手回しとるさかい。こっちの世界でもなに不自由なく生活できるわ｣
｢さすがですね。親父。ただ。私もなんとかしなきゃ｣
｢？何をや｣