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太陽が機嫌よさげにこちらを見つめているかのような天気に恵まれた午後だった。
｢見てみて、テラス席あるよ！｣
｢いいわね｣
｢え？花が沢山咲いてる！ひまわりもある！すごーい！｣
｢フローリストだったものね。ゆみ｣
｢そう。でもね言ってなかったけど私、フローリストとして落ちこぼれだったんだ。今にも破門されそうなくらいドン臭かったし。元の世界にいてもきっと遅かれ早かれ無一文になってたかもね。はぁ現実は厳しい。事務仕事は向いてないし、フローリストもダメ。私ダメダメ人間だ｣
私、ダメだねっと力強く咲くひまわりに同意を求める。
｢他に興味のあることは？また新しく始めればいいじゃない｣
サンドラがあなたには他に才能があるのよ、と優しく促す。
｢うーん、語学が好きだよ。ちょびっとだけ留学とかしてたし。｣
｢待ってこれって絶好の機会よ。私すっかり日本に馴染んでるけどアメリカ人でネイティブスピーカーよ。私でよければ英語教えるわよ｣
｢えっ本当に？！嬉しい！ありがとうサンドラ！｣
シュワシュワと炭酸が弾けるような甘い笑顔にサンドラは釘付けになった。
｢決まりね。語学の学習は日々のたゆまぬ努力が必要です。こうしてカフェでおしゃべりしながらのんびり頑張っていきましょ｣
｢うん！｣