…
「サンドラ、あなた大丈夫ですか？らしくない表情を浮かべて。」
「………」
「ウチまで送りますよ。住所を…」

「死んじゃいたい。何でこんなことになっちゃったんだろう。なんで私の大切な人が親父の大切な人なの？こんなこと信じたくない…私だって彼女のこと愛してる。誰よりもね。私、きっと天罰が下ったんだと思う。今まで散々裏社会で思うままに悪事を働いて。神様っているのね。私、まだ生きてるけどもう地獄にいる気分よ。私の心、空っぽになっちゃったんだ。もう何も感じない。痛いとか、辛いとか、冷たいとか。」
「サンドラ…」
「神様…ごめんなさい… ゆみを… ゆみを失いたくないのよ…私のゆみ…どうか私の心を貴方様のご加護でお救い下さい…」

「サンドラ、あなたは神を信じるのですか？」

「私は…そうよ…小さい時はクリスチャンの真似事をしていたから…」

「俺はね、サンドラ。神は存在しないと考えている。君も気がついているんだろ？神様ってヤツは肝心な時に助けてくれないってね。」