銀時side

いやいやいやァァ！！聞いてないからァァ！！

「…足はっや」


俺の肩の上からそう呟く琴音の言葉が
呑気すぎて、こっちの力も抜けそうになる

…いやいや、未成年飲酒はダメだろォォ！
そう言う所はちゃんと守っていこう！
一応ジャンプを代表する漫画だからァァ！


いくら未成年の総一郎くんが呑んでるからって…

あれ、あいつ呑んでんじゃん。



「ギャァ！ちょっっと！急に止まらないでよ！」

ふっと力を抜いた瞬間、俺の肩から転げ落ちる琴音

「あ、わりぃ。」


なんだよ、動揺しちまったじゃねぇか。


「だいたい、女って生き物は、見た目と年齢が合わないことが多すぎんだよ！バカヤロー！」

そう言い放って、ビシッと琴音に指を指す

「はぁ？」

「いやお前、見た目だけで言ったら、23がいい所だからァ！アナウンサーでいるよこう言う奴！」

「はぁ？アナウンサァー？せめて美人キャビンアテンダントって言ってくれない？？」


なにこいつ！
キレるとこ全く分かんないんだけどッ！



「おおおっ！万事屋！」


俺たちの言い合いを遮るように、
聞き馴染みのあるバカでかい声がネオン街に響き渡る。


その声の主は、「スナックすまいる」から
千鳥足で上機嫌に出てくる


「あ、ゴリラ君」

「あ、勲兄（いさにい）」