女の子の怒りも、眼鏡君が作ったであろう
朝ご飯を食べることで収まり

眼鏡君の名前は新八。
女の子の名前は神楽と言う事を教えてもらった。

そして、朝ご飯を食べながら、銀さんから
昨晩スナックすまいるで
私が引き起こした事件を教えてもらった。

簡略すると、総兄のバズーカから逃げるために、
私を担いで万事屋まで来た。
と言う事だった。

それも、一緒に寝ていたのは
私が銀さんを離さないで
そのまま寝てしまったからだと豪語する銀さん。

「な？俺は手ェなんかだしちゃいねーんだよ」
と米粒を飛ばしながら、私にそう言ってくる

イヤァアッ！！
穴があったら入りたいレベルで
本当に恥ずかしい。

昨日の事件といい、銀さんと寝ていた事と言い、
全て私のせいじゃないか。

「朝からお騒がせしてしまい、申し訳ございませんでした。」

「いいんですよ、万事屋（ここ）にいると、毎朝うるさいのが当たり前なので」

と、お茶を淹れながら
ニコッと笑顔を向けてくれる新八くん

「そんなことより、二日酔いに効くものでも作りますよ」

そう言う新八くんが
一瞬山崎さんのように、見えたが
気にしないでおこう。


「新八が何かカッコ付けてるアル。きもいアル」

「あーお宅もそう思ったァ？あの眼鏡、琴音に名前だけでも覚えてもらおうと必死なんじゃないのォ」

「うわぁ、あざといアル。きもいネ」

「普通にだせーよな。あとクサいし。」

「本当ネ。なんかクサーよ。」

「…黙って聞いてれば、言いたい放題じゃねぇかァァ！！それもクサいってなに！？そこだけ詳しく教えろォ！」

団地の井戸端会議のような会話をしだす
神楽ちゃんと銀さん。
それにツッコむ新八くんに

思わず笑ってしまう


「琴音！こんな眼鏡はほっといて今日はかぶき町を、この神楽様が案内してやるネ！！」

「えっ本当に！？行く行く行くっっ！」

真撰組屯所の監獄から
やっと外に出れる事に胸を踊らせながら

やや食い気味に、神楽ちゃんにそう言うと

「キャッホー！そうと決まれば早く支度しなくちゃいけないアル！」

神楽ちゃんも、目が嬉しくてたまらないというようにキラキラ光る