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1章
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眩しい光が窓から差し込み、もう朝だと気付くが、
スナックすまいるからの帰路を思い出せない。
と言うか、ジョッキを飲み干した後から
全く思い出せない。
それも心無しか、頭の芯がズキズキと痛む
あー…これが二日酔いっていうやつね…
頭も痛いし、なんか背中部分が暖かいし
腕も太くてゴツくなってるし…
…って、ん?
私の腕ってこんなに
血管浮き出ててたっけか?
あれ、こんなに引き締まってたっけか?
…も、もしかしたら、
『この腕は、私の腕じゃない』
という考えが脳裏をよぎると同時に、
全身から血の気が引くのを感じる
「…朝からうるせェよ」
この腕の主であろう男が
私の頭上から、そう呟く。
恐る恐る、後ろを振り返ろうとすると
逞しい腕に、ギュッと引き寄せられ
誰か確認する事ができない。
そして、男はもう一度寝たのか、
規則正しい寝息をたてはじめた
寝息が私の首元にあたってくすぐったいが
今はそれどころではない、
…手を出さない男代表の山崎さんでありますように。
…優しい男代表の山崎さんでありますように。
と心の中で復唱していると
「銀さんッ!起きてくださ…」
と、眼鏡君が意気揚々と部屋に入って来た
そして、何かを察したのか、無言で
眼鏡君はまた部屋からスーッと出て行った。
…って、まてまてまてェ!!帰らないで!!
それもいっいま、
ぎ、ぎんさんって言った!?
驚きで心臓が止まりそうになりながら
腕をどかして必死に起き上がり、
後ろで寝ていた男を確認すると、
銀色でふわふわした天然パーマが
気だるそうに、大きな欠伸をしているではないか。
「ギャァァアアア!!?!」
「…ちょ!全部お前が悪ィんだからな!?」
「はぁ!?私が酔ってる間にあんなことやこんなことをして、楽しんだんでしょうが!!気持ち悪っ」
「はァ!?おこちゃまの体なんか興味ねぇーよコノヤロー!!俺は結野アナみたいな、おしとやかなおねーさんがいいんだよ!」
「絶対結野アナより、花野アナの方がいいんですけど!!!!」
「お前はバカなの?アホなの?結野アナの素晴らしさを知らない奴は、もう1回小学生からはじめてくださーい。」
「はぁ!?」
そう、たわいのない言い争いを繰り返していると
スパァァッン
と襖が開けられ、
可愛い女の子が不機嫌そうに仁王立ちしている
「おまえらのせいで、早く起きちゃったアル…どうしてくれるアルか…どうしてくれるアルか…」
尋常じゃない怒りの矢を私たちに向けてくる女の子に
今日一番の恐怖を感じる。
あれ、絶対スタンド使いだよ。
後ろに黒い何かが見えるもん。
隣にいる銀さんに目線を配り、助けを求めると
銀さんも、金魚のように口をパクパクさせていた。
スナックすまいるからの帰路を思い出せない。
と言うか、ジョッキを飲み干した後から
全く思い出せない。
それも心無しか、頭の芯がズキズキと痛む
あー…これが二日酔いっていうやつね…
頭も痛いし、なんか背中部分が暖かいし
腕も太くてゴツくなってるし…
…って、ん?
私の腕ってこんなに
血管浮き出ててたっけか?
あれ、こんなに引き締まってたっけか?
…も、もしかしたら、
『この腕は、私の腕じゃない』
という考えが脳裏をよぎると同時に、
全身から血の気が引くのを感じる
「…朝からうるせェよ」
この腕の主であろう男が
私の頭上から、そう呟く。
恐る恐る、後ろを振り返ろうとすると
逞しい腕に、ギュッと引き寄せられ
誰か確認する事ができない。
そして、男はもう一度寝たのか、
規則正しい寝息をたてはじめた
寝息が私の首元にあたってくすぐったいが
今はそれどころではない、
…手を出さない男代表の山崎さんでありますように。
…優しい男代表の山崎さんでありますように。
と心の中で復唱していると
「銀さんッ!起きてくださ…」
と、眼鏡君が意気揚々と部屋に入って来た
そして、何かを察したのか、無言で
眼鏡君はまた部屋からスーッと出て行った。
…って、まてまてまてェ!!帰らないで!!
それもいっいま、
ぎ、ぎんさんって言った!?
驚きで心臓が止まりそうになりながら
腕をどかして必死に起き上がり、
後ろで寝ていた男を確認すると、
銀色でふわふわした天然パーマが
気だるそうに、大きな欠伸をしているではないか。
「ギャァァアアア!!?!」
「…ちょ!全部お前が悪ィんだからな!?」
「はぁ!?私が酔ってる間にあんなことやこんなことをして、楽しんだんでしょうが!!気持ち悪っ」
「はァ!?おこちゃまの体なんか興味ねぇーよコノヤロー!!俺は結野アナみたいな、おしとやかなおねーさんがいいんだよ!」
「絶対結野アナより、花野アナの方がいいんですけど!!!!」
「お前はバカなの?アホなの?結野アナの素晴らしさを知らない奴は、もう1回小学生からはじめてくださーい。」
「はぁ!?」
そう、たわいのない言い争いを繰り返していると
スパァァッン
と襖が開けられ、
可愛い女の子が不機嫌そうに仁王立ちしている
「おまえらのせいで、早く起きちゃったアル…どうしてくれるアルか…どうしてくれるアルか…」
尋常じゃない怒りの矢を私たちに向けてくる女の子に
今日一番の恐怖を感じる。
あれ、絶対スタンド使いだよ。
後ろに黒い何かが見えるもん。
隣にいる銀さんに目線を配り、助けを求めると
銀さんも、金魚のように口をパクパクさせていた。