君に捧げる10の願い
02.約束をしよう
「『あ…。』」
今まで何度も反省会に使ってたコンテナ。
もう来ないって思ってたけど。
『なんかね………居るような気がしたんだよにゃ。…大石が、ね。』
「俺もだよ。英二。」
伝えたいことがあったから。
『ね、大石。あの日の約束………もうひとつだけ、増やさない?』
「俺もそう思って此処に来たんだ。」
あの日の約束。
2人で全国に行く。
まだ果たされてはいないけれど。
「………約束は、ひとつじゃなくてもいいもんな。」
『…うん。』
「俺さ、好きだよ。英二のこと、誰よりも。」
『俺も!…それ、言いに来たの。………大好きだよ、大石。』
この日、新たに2人に結ばれた約束。
───ずっと、ずーっと一緒に居ようね。───
【…END…】