君に捧げる10の願い


01.君の居場所になれますように



俺なんてまだまだ子供で。


最初から、全部支えられると思ったわけじゃねぇけど。



「エージ、先輩?」



ただ、好きで。



『だいじょーぶ、だってば。』


「…嘘吐き。

………いつでも俺は、此処に居ますよ。」



年下で。


頼りなくて。


でも、好きな気持ちは誰にも負けない自信がある。



『…頼って、いいの?』


「もちろん。尤も、エージ先輩限定ですけどね!」


『…なに、それ。』


「へへっ!」


『…ありがと。でも、頼るって決めたらトコトン頼るから、覚悟しといてよ?』





貴方の唯一安心できる、そんな“居場所”に。





──なれますように。



【…END…】
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