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第一章
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「あんたたち、コンビね」
執務室にて。
任務の説明をしていたおつるが、ふたり分の書類を手にして、にっこりと微笑んだ。
「じゃあこの件――クザン、#名前#、あんたたち二人で行きなさい」
「……は?」
#名前#の眉がぴくりと動く。
「ちょっと待ってください、おつるさん。私、別件の報告整理が――」
「却下。書類仕事はこっちで回しとく。たまには実地の空気も吸いなさい」
「そもそも、この人はガープ中将のとこでなんでおつるさんが…」
「ガープの許可はとってるよ」
おつるは強引に言い切ると、手元の書類をトントンと整え、ふたりの前に置く。
「というわけで、コンビ任務、よろしく」
「……オレも?」
「もちろん」
クザンは肩をすくめながら、ちらりと#名前#のほうを見る。
案の定、渋い顔をしている彼女に、口元を緩めてひと言。
「おー……嫌そうな顔。オレ、傷つくなあ」
「……本気でそう思ってないくせに」
「ま、ちょっとだけ」
#名前#は盛大なため息をついてから、書類を手に取る。
「……さっさと終わらせる。無駄な会話は無し」
「えー、それは困るな。オレ、アンタと話したいのに」
「その軽口、全部レポートに書くよ」
「やめてぇ」
ふたりのやりとりを見ながら、おつるは笑みを深める。
(……なるほど、進行具合はなかなかね)
「それじゃ、行ってらっしゃい。――くれぐれも、仲良く頼むよ」
「……なんか含みある言い方じゃないですか」
「気のせいさ」
#名前#が戸惑いながら部屋を出ていくのを見送ったあと、クザンは小さく笑った。
「……アンタ、ホント策士だなぁ」
「年の功よ、クザン。若いふたりには、少しばかり背中を押すくらいがちょうどいいのよ」
「……感謝はしとく。たぶん」
「素直になりなさいよ、まったく」
廊下の向こうで待つ#名前#の背中を追いながら、クザンは両手をポケットに突っ込んで、のんびりと歩き出した。
(さてと……仲良く、ね)
ひとり呟いて、小さく笑うその姿を、おつるは背後から見送りながら――
「……あの子も、やっと笑えるようになってきた。悪くない組み合わせね」
と、ひとりごちた。
執務室にて。
任務の説明をしていたおつるが、ふたり分の書類を手にして、にっこりと微笑んだ。
「じゃあこの件――クザン、#名前#、あんたたち二人で行きなさい」
「……は?」
#名前#の眉がぴくりと動く。
「ちょっと待ってください、おつるさん。私、別件の報告整理が――」
「却下。書類仕事はこっちで回しとく。たまには実地の空気も吸いなさい」
「そもそも、この人はガープ中将のとこでなんでおつるさんが…」
「ガープの許可はとってるよ」
おつるは強引に言い切ると、手元の書類をトントンと整え、ふたりの前に置く。
「というわけで、コンビ任務、よろしく」
「……オレも?」
「もちろん」
クザンは肩をすくめながら、ちらりと#名前#のほうを見る。
案の定、渋い顔をしている彼女に、口元を緩めてひと言。
「おー……嫌そうな顔。オレ、傷つくなあ」
「……本気でそう思ってないくせに」
「ま、ちょっとだけ」
#名前#は盛大なため息をついてから、書類を手に取る。
「……さっさと終わらせる。無駄な会話は無し」
「えー、それは困るな。オレ、アンタと話したいのに」
「その軽口、全部レポートに書くよ」
「やめてぇ」
ふたりのやりとりを見ながら、おつるは笑みを深める。
(……なるほど、進行具合はなかなかね)
「それじゃ、行ってらっしゃい。――くれぐれも、仲良く頼むよ」
「……なんか含みある言い方じゃないですか」
「気のせいさ」
#名前#が戸惑いながら部屋を出ていくのを見送ったあと、クザンは小さく笑った。
「……アンタ、ホント策士だなぁ」
「年の功よ、クザン。若いふたりには、少しばかり背中を押すくらいがちょうどいいのよ」
「……感謝はしとく。たぶん」
「素直になりなさいよ、まったく」
廊下の向こうで待つ#名前#の背中を追いながら、クザンは両手をポケットに突っ込んで、のんびりと歩き出した。
(さてと……仲良く、ね)
ひとり呟いて、小さく笑うその姿を、おつるは背後から見送りながら――
「……あの子も、やっと笑えるようになってきた。悪くない組み合わせね」
と、ひとりごちた。