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第一章
名前を変換してください
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「……最悪」
#名前#がぽつりと呟いたのは、ただの独り言のつもりだった。
けれど目の前には、トレイを片手にこちらを見下ろすクザンの姿があった。
「アンタ、ほんと顔に出るよなぁ」
「……せめて、他の席にしてくれない?」
「ダメ。ここ、日当たりいいし、眠くなれそうだし」
そう言って、勝手に向かいの席に腰を下ろすクザン。
熱いお茶をすすりながら、まるで昼寝でも始めそうな空気を漂わせていた。
「……なんでアンタと一緒にお茶しなきゃなんないの」
「偶然、ってやつだよ。……あ、もしかして緊張してんの?オレとサシでお茶なんて、めったにないもんねぇ」
「気まずいだけ」
#名前#はため息まじりにそう返し、湯飲みに視線を落とす。
お茶の湯気が、ふわりと顔にかかる。心なしか、視線を逸らすようにしていた。
「……ふーん。アンタ、休憩中くらいもう少し気を抜いてもいいんじゃない?」
「クザンがいると、気抜けないんだよ」
クザンは笑って、「そりゃ残念」とだけ呟いた。
けれどその目は、いつもより少しだけ真面目で――
#名前#の顔を、ちゃんと見ていた。
「でもさ、アンタとこうやって静かにお茶飲めるの、オレは悪くないと思うけど?」
「……口説いてるの?やめて、そういうの面倒」
「んー……けど」
そこで一拍、言葉を区切って。
「アンタのそういうとこ、ちょっと良いと思ってたりする」
#名前#は再び顔をしかめた。
でも、その眉間のしわが、さっきより少しだけ緩んでいることに、クザンは気づいていた。