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第一章
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夜の町に、乾いた足音が響いていた。
「……やっぱり、裏路地に逃げたか」
#名前#は壁に背を預け、小さく息を吐く。
この街で密売の噂があった。ガープとおつるの命令で動いていた一行のなかで、クザンと#名前#は別行動中だった。
「ったく、妙に人が多いな……」
と、次の瞬間。
奥の路地で氷の音がした。
「……クザン?」
声をひそめながら向かうと、そこには数人の武装した男たちに囲まれたクザンの姿が。
「まぁ落ち着きなさいよ、兄ちゃんたち」
彼の声はいつも通り、気だるげで落ち着いている。
けれど――一瞬の油断を突かれ、銃口が彼の背後から迫った。
「――伏せて!」
モモの声が響いた瞬間、煙のように飛び出した影が男の腕を蹴り上げた。
銃が空を撃ち、金属音を立てて落ちる。
「……#名前#?」
「ピンチのくせにのんびりしてるからでしょ。……氷使いでも、完全じゃないんだね」
少しだけ口角を上げて言う#名前#に、クザンは珍しく目を見開いた。
氷のように冷たい瞳が、ほんの一瞬――やわらかく揺れた。
「……ありがと。マジで」
「ふふ、クザンがちゃんと『ありがとう』言えるなんて、珍しい」
その笑みに、クザンは少しだけ口元をゆるめた。
「んー……アンタが笑うの、初めて見たな。……悪くないね」
「なにそれ、また口説いてるの?」
「さぁ?どうだろ。ちょっとだけ、本気かもよ?」
モモは苦笑しながら視線を外したけれど、ほんの少し――心のなかが温かくなるのを感じていた。
「……やっぱり、裏路地に逃げたか」
#名前#は壁に背を預け、小さく息を吐く。
この街で密売の噂があった。ガープとおつるの命令で動いていた一行のなかで、クザンと#名前#は別行動中だった。
「ったく、妙に人が多いな……」
と、次の瞬間。
奥の路地で氷の音がした。
「……クザン?」
声をひそめながら向かうと、そこには数人の武装した男たちに囲まれたクザンの姿が。
「まぁ落ち着きなさいよ、兄ちゃんたち」
彼の声はいつも通り、気だるげで落ち着いている。
けれど――一瞬の油断を突かれ、銃口が彼の背後から迫った。
「――伏せて!」
モモの声が響いた瞬間、煙のように飛び出した影が男の腕を蹴り上げた。
銃が空を撃ち、金属音を立てて落ちる。
「……#名前#?」
「ピンチのくせにのんびりしてるからでしょ。……氷使いでも、完全じゃないんだね」
少しだけ口角を上げて言う#名前#に、クザンは珍しく目を見開いた。
氷のように冷たい瞳が、ほんの一瞬――やわらかく揺れた。
「……ありがと。マジで」
「ふふ、クザンがちゃんと『ありがとう』言えるなんて、珍しい」
その笑みに、クザンは少しだけ口元をゆるめた。
「んー……アンタが笑うの、初めて見たな。……悪くないね」
「なにそれ、また口説いてるの?」
「さぁ?どうだろ。ちょっとだけ、本気かもよ?」
モモは苦笑しながら視線を外したけれど、ほんの少し――心のなかが温かくなるのを感じていた。