第二章
夢小説設定
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あの日から、数年が経った。
クザンは海軍本部の三大将のひとり、“青雉”になった。
おつる伝いでガープからは『性格はアレじゃが、実力はある。部下からの信頼もある。センゴクも文句は言わなかったわい』と笑いながら報告された#名前#はとても驚いた。
そして#名前#も中堅の海兵として、相変わらず地味な任務を黙々とこなしていた。
会う機会は減った。
違う部署、違う海域、違う役割――
それでも、名前を聞くだけで胸がざわつく。
「#名前#。明日、視察があるから対応頼むって」
事務室で同僚に声をかけられる。
「誰の視察?」
「青雉……クザン大将だよ」
その瞬間、#名前#の手が止まった。
ペンのインクが紙に滲む。
(……来るんだ)
何年ぶりかの再会。
気だるげに見えるその表情の奥、心臓だけが高鳴っていた。
⸻
翌日。港にはすでに海軍の旗艦が到着していた。
白いコートに、サングラス。
あの時と変わらない雰囲気で、クザンは静かに歩いてくる。
#名前#は隊列の中に並びながら、息を殺していた。
(……別に、平気)
そう思ったのに――
「よぉ、元気そうだな」
不意に視線が交差した。
数年の時を経て、彼の声がまた自分を呼ぶ。
心臓が、あの日と同じ音を立てた。
「……お久しぶりです、大将」
「固いなぁ。#名前#のくせに」
「今は立場が違いますから」
「へぇ、そっか。……じゃあ、オレも敬語使った方がいい?」
からかうような笑み。でも、その奥には――確かにあった。
変わらない“何か”が。
周囲の視線を気にして、#名前#は目を逸らす。
けれど、クザンは一歩、近づいてきて囁いた。
「アンタさ、あのときの借り……まだ返してないよな」
一瞬、#名前#の体が硬直する。
「……そんなの、もう……」
「……オレはまだ、忘れてねェよ」
それだけ言って、クザンは背を向けた。
コートが風にひるがえり、青い海へと溶けていく。
けれど、その一言だけで――
#名前#の中に沈んでいた想いが、また静かに浮かび上がっていた。
(……返さなきゃいけないのは、こっちの方かも)
遠くなる背中を見つめながら、
#名前#はひとり、小さくつぶやいた。
「……まだ、あの声に弱いままなんて」
クザンは海軍本部の三大将のひとり、“青雉”になった。
おつる伝いでガープからは『性格はアレじゃが、実力はある。部下からの信頼もある。センゴクも文句は言わなかったわい』と笑いながら報告された#名前#はとても驚いた。
そして#名前#も中堅の海兵として、相変わらず地味な任務を黙々とこなしていた。
会う機会は減った。
違う部署、違う海域、違う役割――
それでも、名前を聞くだけで胸がざわつく。
「#名前#。明日、視察があるから対応頼むって」
事務室で同僚に声をかけられる。
「誰の視察?」
「青雉……クザン大将だよ」
その瞬間、#名前#の手が止まった。
ペンのインクが紙に滲む。
(……来るんだ)
何年ぶりかの再会。
気だるげに見えるその表情の奥、心臓だけが高鳴っていた。
⸻
翌日。港にはすでに海軍の旗艦が到着していた。
白いコートに、サングラス。
あの時と変わらない雰囲気で、クザンは静かに歩いてくる。
#名前#は隊列の中に並びながら、息を殺していた。
(……別に、平気)
そう思ったのに――
「よぉ、元気そうだな」
不意に視線が交差した。
数年の時を経て、彼の声がまた自分を呼ぶ。
心臓が、あの日と同じ音を立てた。
「……お久しぶりです、大将」
「固いなぁ。#名前#のくせに」
「今は立場が違いますから」
「へぇ、そっか。……じゃあ、オレも敬語使った方がいい?」
からかうような笑み。でも、その奥には――確かにあった。
変わらない“何か”が。
周囲の視線を気にして、#名前#は目を逸らす。
けれど、クザンは一歩、近づいてきて囁いた。
「アンタさ、あのときの借り……まだ返してないよな」
一瞬、#名前#の体が硬直する。
「……そんなの、もう……」
「……オレはまだ、忘れてねェよ」
それだけ言って、クザンは背を向けた。
コートが風にひるがえり、青い海へと溶けていく。
けれど、その一言だけで――
#名前#の中に沈んでいた想いが、また静かに浮かび上がっていた。
(……返さなきゃいけないのは、こっちの方かも)
遠くなる背中を見つめながら、
#名前#はひとり、小さくつぶやいた。
「……まだ、あの声に弱いままなんて」