(fkr)



ちょっとずつ冬が近ずいて来ていて、私はそれが例年よりも数十倍嬉しい。

なぜなら、冬にはたくさんラブラブチャンスがあるから。



初めて出来た彼氏が福良さんでそれはそれは幸せで。

付き合い始めの頃は手を繋いで、一瞬のキスで満足で満たされてた。



けど最近はそれでは全然物足りなくて。

福良さんが忙しいのは重々分かってる。
でも、デートもいつもドタキャンばっか。
会ってもパソコンを見てばっか。

それに極めつけは全然手を出してくれなくて。

私って変態なのかなぁ。

私の事福良さんもう好きじゃないのかな。











「ごめんね、全然最近デート出来てなくて。」
「ううん、デート出来なくても少しの時間でもご飯、お家でも食べれればすごく嬉しいから」


いい彼女の典型みないな台詞を口にだす。
私の心ではそんな事全然思ってないの福良さん分かってるのかな。



ご飯を食べ終わって、少しソファで話をしたら「ちょっとだけ、パソコン触ってもいいかな」って。




お風呂に入って、ベットに転がっててもタイピングの音がする。



あぁ、いい彼女演じるの辞めよう。




ストンと福良さんのソファの隣に座る。


毛布を被って福良さんの方を見て、
「一緒に寝ませんか？」


福良さんのえっ!?というまぬけな声がする。

「毛布被っても寒いんです。福良さん、」



あぁ嫌われるかな、嫌がられるかな、そんな思考は福良さんの行動によって遮られた。



福良さんの顔と天井が見える。
心なしか耳が頬が赤く染まってる気がする。



「それって、誘ってるの？」
「福良くんがそう思うなら。」
「我慢してきたのに。好きだよ奏ちゃん」



私の事あっためてくれる？

そんな野暮な事聞かないで。