岩融×今剣
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程なくして、大阪城への探索が命じられた。
時間遡行軍を倒し、体力が尽きぬよう行動して、鍵を集めろというものだ。
部隊長は俺、隊員は今剣、にっかり青江、加州清光、大和守安定、和泉守兼定だ。
青江だけ毛色が違うが、今剣は懐いているのでよしとしよう。
今剣は、顕現してすぐ、俺のところへ寄ってきた。
ぎゅぅっと俺に抱きついて、「また、おあいできてうれしいです」と、小さく呟いた。
だが、記憶が無いことくらい分かっていた。記憶が残っていれば、もっとこう…、気持ちを隔てることなく接することが出来たからだ。
「岩融〜?そろそろいきましょうよ〜」
「ん…あ、あぁ、そうだな!」
すぐに行きたいと言うような目で俺を見る今剣と一瞬だけ目を合わせ、現在の近侍である髭切の方を見た。
「行ってらっしゃい。今剣のことは任せたよ?岩融」
微笑みの中に、少し恐怖を覚えるのは俺だけだろうか。いや、恐怖だけではない。責任感、憂いも含んでいるように聞こえた。
「主。いざ、参ってくる!」
勢いよく門をくぐると、眩しいくらいに照りつける太陽が、肌を焦がすように熱かった。
「…ふむ。ここはどう行くべきか…」
悩んでいると、割と頭の切れるにっかり青江が入ってきた。
「ここは右に進んで、いくといいよ…。あぁ、道の話だよ?」
「そんなこと重々承知している。それ以外に何があるというのだ」
「とりあえず、最初は右へ進もう」
にっかり青江の提案で、右に進むことになった。
突然暗雲が立ち込めて、辺りは暗くなった。
「どうやらにっかり青江、お前のカンは当たっていたようだなぁ!」
「褒めてくれて感謝してるよ」
「あー、いっちょやりますか」
「清光、もっと本気出してよ」
「チッ…ったく、ここは鍵でも出してくれたらよォ!」
「ばーーーびゅーーん!!!」
***
無事に戦を全て終えて、本丸に帰城した。
鍵は全部で30個、久しぶりに腕がなった。手応えもある。
「これで、うちの本丸に浦島虎徹が来てくれます。ありがとうございます」
ふんわりとした優しい笑顔を見ると、出陣してよかったと、心から思える。
「…今剣は?どうでしたか?」
ずん、と突き刺さった。主の顔をまともに見られない。
というのも、今日1日、ずっと今剣のことを避けていた。もちろん、声をかけてくれれば応じはした。だが、心無い言葉だった。
「あ、ああ……。よく、やってくれた…」
ぎこちなくそう伝えると、そうですかと、また冷たい主に戻った。
なんとなく、主の目が伏せたように見えた。
髭切が主を迎えに来て、手を取り自室へ帰っていった。
「いわとおしー。なんのおはなしをしていたんですか?」
不意に声をかけられ、ビクンとなる。
「あ、ああ。ちと、今日のことをな」
まずい。
今剣と、目を合わせられない。
少し戸惑っている俺に、唐突に今剣は言った。
「ぼく、しってます。いちど、こわれたんですよね?」
時間遡行軍を倒し、体力が尽きぬよう行動して、鍵を集めろというものだ。
部隊長は俺、隊員は今剣、にっかり青江、加州清光、大和守安定、和泉守兼定だ。
青江だけ毛色が違うが、今剣は懐いているのでよしとしよう。
今剣は、顕現してすぐ、俺のところへ寄ってきた。
ぎゅぅっと俺に抱きついて、「また、おあいできてうれしいです」と、小さく呟いた。
だが、記憶が無いことくらい分かっていた。記憶が残っていれば、もっとこう…、気持ちを隔てることなく接することが出来たからだ。
「岩融〜?そろそろいきましょうよ〜」
「ん…あ、あぁ、そうだな!」
すぐに行きたいと言うような目で俺を見る今剣と一瞬だけ目を合わせ、現在の近侍である髭切の方を見た。
「行ってらっしゃい。今剣のことは任せたよ?岩融」
微笑みの中に、少し恐怖を覚えるのは俺だけだろうか。いや、恐怖だけではない。責任感、憂いも含んでいるように聞こえた。
「主。いざ、参ってくる!」
勢いよく門をくぐると、眩しいくらいに照りつける太陽が、肌を焦がすように熱かった。
「…ふむ。ここはどう行くべきか…」
悩んでいると、割と頭の切れるにっかり青江が入ってきた。
「ここは右に進んで、いくといいよ…。あぁ、道の話だよ?」
「そんなこと重々承知している。それ以外に何があるというのだ」
「とりあえず、最初は右へ進もう」
にっかり青江の提案で、右に進むことになった。
突然暗雲が立ち込めて、辺りは暗くなった。
「どうやらにっかり青江、お前のカンは当たっていたようだなぁ!」
「褒めてくれて感謝してるよ」
「あー、いっちょやりますか」
「清光、もっと本気出してよ」
「チッ…ったく、ここは鍵でも出してくれたらよォ!」
「ばーーーびゅーーん!!!」
***
無事に戦を全て終えて、本丸に帰城した。
鍵は全部で30個、久しぶりに腕がなった。手応えもある。
「これで、うちの本丸に浦島虎徹が来てくれます。ありがとうございます」
ふんわりとした優しい笑顔を見ると、出陣してよかったと、心から思える。
「…今剣は?どうでしたか?」
ずん、と突き刺さった。主の顔をまともに見られない。
というのも、今日1日、ずっと今剣のことを避けていた。もちろん、声をかけてくれれば応じはした。だが、心無い言葉だった。
「あ、ああ……。よく、やってくれた…」
ぎこちなくそう伝えると、そうですかと、また冷たい主に戻った。
なんとなく、主の目が伏せたように見えた。
髭切が主を迎えに来て、手を取り自室へ帰っていった。
「いわとおしー。なんのおはなしをしていたんですか?」
不意に声をかけられ、ビクンとなる。
「あ、ああ。ちと、今日のことをな」
まずい。
今剣と、目を合わせられない。
少し戸惑っている俺に、唐突に今剣は言った。
「ぼく、しってます。いちど、こわれたんですよね?」