不思議の始まり
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私たちが学校に着いて、今やることは1つ。
お弁当を食べる!!
5人の机をくっつけて、早速席に着く。
なぜか5人でご飯を食べる時は、儀式のように最初に水筒やコップに同時に口をつける。
これが私たちの、幼なじみである証。
まぁ、私がいない時にもしてるかもしれないけど。
坂田くん「ん、リカのからあげ美味しそ。ちょーだい?」
そう言って坂田くんは口を開けた。
私にとってこんなにも勇気がいることが、坂田くんにとってはこんなに簡単なことなんだ。
幼なじみだから。
おしゃべりするのも、
目配せするのも、
手を繋ぐのも、
間接キスだって
許されてしまう関係。
私が幼なじみじゃなくて、たまたま仲良くなった子でも、こういうことするのかな?
モヤッとした気持ちを抱えながら、まだ使っていなかったフォークでからあげを刺して坂田くんの口へ運ぶ。
美味しい!と笑う坂田くんの気持ちが分からない。
きっとこんなにも簡単に出来てしまうのは、多分、坂田くんは私に、ただの幼なじみという関係でしか認識されてないからかな?
…悲しい。すこし。
こんなぬくぬくしたぬるま湯にいつまでも浸かっていられたら。
あっという間にお弁当を食べる時間は終わったけど、私だけがモヤモヤした気持ちでいた。
好きなんですけど。坂田くん。
地獄の3時間が終わりを告げ、帰宅部の私たちは近くのファミレスに行くことになった。
一通り接客を受けた後、通路側の席に座った。その方が色々できるし。安心だから。
ここは冷房が効きすぎていて、外の気温差と汗で寒く感じた。
思わず、
リカ「ここ寒ぅ…」
と声が漏れた。
すると坂田くんが、
「パーカー持ってきてるから貸すよ?」
と言った。
ん??
ちょっと待とう。ん?はい?
パーカー貸してあげるよ?え?すみません…夢ですか?
「誰でもいいから付き合いたい!」とか仰ってるあなたが?
いや彼女立候補していいですか?
だめだだめだそんなこと言ったらアアアアアア!!
ふぅ。とりあえずジュース…
坂田くん「早く着ろよ。寒いんでしょ?」
そう言って坂田くんは無理やり、私の頭にパーカーを被せてきた。
アッ…。いい匂い…。
リカ「あああありがとう!洗って返すね!」
坂田くん「おー。もう寒くない?」
リカ「ん、うん!寒くない!ほんとにありがとう!これで凍え死なないよー!」
坂田くん「死なれたら困るわ!」
軽い冗談のつもりなんだろうけど。
ふぅ。
みんなのジュースが揃ったところで、またいつもの儀式をする。
グラスに口をつけた。
瞬間。
目の前に眩い光が放たれた。
眩しすぎて、思わず視界を覆った。
すると、意識が飛んだ。
リカ「あれ…。ここ、は?」
気がつくと、見知らぬ街に1人佇漢字 んでいた。
とりあえず、連絡…!
スマホはポケットの中に入っていた。が、圏外になっていた。見渡す限りここは日本のどこかだ。
だが、格好が違う。
いつかテレビで観た、バブル期のお笑い芸人みたいな服を着ている女の人がたくさんいたからだ。
タイム、スリップ?
幸い制服だったこともあって、ダサいとか、そういう変な目では見られなかった。
ただ、前髪だけはおかしかったのだろう。少しだけクスクスと聞こえた。
この時代free wifi などは普及してないし、スマホ自体も無い。あるとしてもガラケーだ。
どうしよう。どうしよう。
落ち着け。落ち着け、自分。
1つ深呼吸をした。
比較的都会の方だったので、安心した。
…安心?
…あれ、私、お財布…。
財布、通学バッグの中だ…!!確かバッグは、向かいの席の空いた所にまとめて置いていた。
どうしよう…どうしよう。
この状況で冷静になれって方がおかしい。
こんな時…、シンクロニシティ…起こらないかな…………。
私たちがいたのは、都内のS街。とりあえずここがどこなのかが知りたい。
比較的安全そうな女の人に聞いてみることにした。
リカ「あの…すみません。おかしなことを聞きますが、ここはなんという街ですか…?」
女性「ああ…。ここはK街ですよ」
リカ「ご親切にありがとうございます!助かりました!」
女性「いいえ。大丈夫よ。一人旅…には見えないわね。私の家でよければ、泊まっていく?狭くて汚いところだけど」
リカ「え…そんな、いいんですか?自分で言うのもあれなんですが、見ず知らずのどこから来たかも分からないようなヤツを泊めるなんて…」
女性「いいのよ。あ…でも、まだ男の子の4人組を泊めているのよね…。それでもいいならだけど」
男4人組…?もしかして…!
リカ「あの、それって、もしかして金髪とか、赤とか、髪が派手な人達じゃありませんか!?」
女性「あら…、よく分かったわね。その通りよ。確か…浦田くん、志麻くん、坂田くん、センラくん…といったかしら」
やっぱり…!!
リカ「お…お願いします!どうか停めてください!」
女性「ええ。もちろん。あの輪に女1人は…それにこんなオバサンでしょ?居づらくてちょっと出てきちゃった」
リカ「ありがとうございます!!」
かくして、私は4人のいる女の人の家に行くことになった。
…シンクロニシティ?
…まさか、ね。
お弁当を食べる!!
5人の机をくっつけて、早速席に着く。
なぜか5人でご飯を食べる時は、儀式のように最初に水筒やコップに同時に口をつける。
これが私たちの、幼なじみである証。
まぁ、私がいない時にもしてるかもしれないけど。
坂田くん「ん、リカのからあげ美味しそ。ちょーだい?」
そう言って坂田くんは口を開けた。
私にとってこんなにも勇気がいることが、坂田くんにとってはこんなに簡単なことなんだ。
幼なじみだから。
おしゃべりするのも、
目配せするのも、
手を繋ぐのも、
間接キスだって
許されてしまう関係。
私が幼なじみじゃなくて、たまたま仲良くなった子でも、こういうことするのかな?
モヤッとした気持ちを抱えながら、まだ使っていなかったフォークでからあげを刺して坂田くんの口へ運ぶ。
美味しい!と笑う坂田くんの気持ちが分からない。
きっとこんなにも簡単に出来てしまうのは、多分、坂田くんは私に、ただの幼なじみという関係でしか認識されてないからかな?
…悲しい。すこし。
こんなぬくぬくしたぬるま湯にいつまでも浸かっていられたら。
あっという間にお弁当を食べる時間は終わったけど、私だけがモヤモヤした気持ちでいた。
好きなんですけど。坂田くん。
地獄の3時間が終わりを告げ、帰宅部の私たちは近くのファミレスに行くことになった。
一通り接客を受けた後、通路側の席に座った。その方が色々できるし。安心だから。
ここは冷房が効きすぎていて、外の気温差と汗で寒く感じた。
思わず、
リカ「ここ寒ぅ…」
と声が漏れた。
すると坂田くんが、
「パーカー持ってきてるから貸すよ?」
と言った。
ん??
ちょっと待とう。ん?はい?
パーカー貸してあげるよ?え?すみません…夢ですか?
「誰でもいいから付き合いたい!」とか仰ってるあなたが?
いや彼女立候補していいですか?
だめだだめだそんなこと言ったらアアアアアア!!
ふぅ。とりあえずジュース…
坂田くん「早く着ろよ。寒いんでしょ?」
そう言って坂田くんは無理やり、私の頭にパーカーを被せてきた。
アッ…。いい匂い…。
リカ「あああありがとう!洗って返すね!」
坂田くん「おー。もう寒くない?」
リカ「ん、うん!寒くない!ほんとにありがとう!これで凍え死なないよー!」
坂田くん「死なれたら困るわ!」
軽い冗談のつもりなんだろうけど。
ふぅ。
みんなのジュースが揃ったところで、またいつもの儀式をする。
グラスに口をつけた。
瞬間。
目の前に眩い光が放たれた。
眩しすぎて、思わず視界を覆った。
すると、意識が飛んだ。
リカ「あれ…。ここ、は?」
気がつくと、見知らぬ街に1人佇
とりあえず、連絡…!
スマホはポケットの中に入っていた。が、圏外になっていた。見渡す限りここは日本のどこかだ。
だが、格好が違う。
いつかテレビで観た、バブル期のお笑い芸人みたいな服を着ている女の人がたくさんいたからだ。
タイム、スリップ?
幸い制服だったこともあって、ダサいとか、そういう変な目では見られなかった。
ただ、前髪だけはおかしかったのだろう。少しだけクスクスと聞こえた。
この時代free wifi などは普及してないし、スマホ自体も無い。あるとしてもガラケーだ。
どうしよう。どうしよう。
落ち着け。落ち着け、自分。
1つ深呼吸をした。
比較的都会の方だったので、安心した。
…安心?
…あれ、私、お財布…。
財布、通学バッグの中だ…!!確かバッグは、向かいの席の空いた所にまとめて置いていた。
どうしよう…どうしよう。
この状況で冷静になれって方がおかしい。
こんな時…、シンクロニシティ…起こらないかな…………。
私たちがいたのは、都内のS街。とりあえずここがどこなのかが知りたい。
比較的安全そうな女の人に聞いてみることにした。
リカ「あの…すみません。おかしなことを聞きますが、ここはなんという街ですか…?」
女性「ああ…。ここはK街ですよ」
リカ「ご親切にありがとうございます!助かりました!」
女性「いいえ。大丈夫よ。一人旅…には見えないわね。私の家でよければ、泊まっていく?狭くて汚いところだけど」
リカ「え…そんな、いいんですか?自分で言うのもあれなんですが、見ず知らずのどこから来たかも分からないようなヤツを泊めるなんて…」
女性「いいのよ。あ…でも、まだ男の子の4人組を泊めているのよね…。それでもいいならだけど」
男4人組…?もしかして…!
リカ「あの、それって、もしかして金髪とか、赤とか、髪が派手な人達じゃありませんか!?」
女性「あら…、よく分かったわね。その通りよ。確か…浦田くん、志麻くん、坂田くん、センラくん…といったかしら」
やっぱり…!!
リカ「お…お願いします!どうか停めてください!」
女性「ええ。もちろん。あの輪に女1人は…それにこんなオバサンでしょ?居づらくてちょっと出てきちゃった」
リカ「ありがとうございます!!」
かくして、私は4人のいる女の人の家に行くことになった。
…シンクロニシティ?
…まさか、ね。
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