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オフィスには彼と私しか残っていなかった。私は何度も彼を盗み見していた。そのうちに、今こそが絶好のチャンスなのではという思いになってきた。
恋の経験なんてない私は告白さえしたらOKをもらえるものだと思ってしまっていた。だから私は仕事のことしか話したことのない尾形さんにゆっくりと近づき、そばに立ち
「あの…今お時間ありますか…⁇」
彼の顔がゆっくりとこちらに向いた。それだけで私はたまらない気持ちになり
「私尾形さんのことが好きです。大好きなんです。」
恥ずかしくて、彼の顔なんて見ることができなかった。それでもなんの返事もないことが不思議で、おそるおそる彼の顔をうかがうと
「すまないな。彼女がいるんだ。」
眉をさげて申し訳なさそうにした尾形さんが言ったのは彼女がいるから付き合えないということだろうか。付き合えるとばかり思っていた私は、振られた時にどうしたらいいのかわからなかった。
「私…2番目でもいいです。彼女さんに絶対にバレないようにできます。約束します…」
最後はしりすぼみだったけれど、必死にすがった。どうしても彼と近づきたい。彼の胸に抱かれてみたい。
必死にすがった私があまりに不憫だったのか、彼はお前がいいならいいが…とだけ言ってくれた。そしてようやく私たちは連絡先を交換した。でも1週間待ってみても彼からの連絡はなかった。
恋の経験なんてない私は告白さえしたらOKをもらえるものだと思ってしまっていた。だから私は仕事のことしか話したことのない尾形さんにゆっくりと近づき、そばに立ち
「あの…今お時間ありますか…⁇」
彼の顔がゆっくりとこちらに向いた。それだけで私はたまらない気持ちになり
「私尾形さんのことが好きです。大好きなんです。」
恥ずかしくて、彼の顔なんて見ることができなかった。それでもなんの返事もないことが不思議で、おそるおそる彼の顔をうかがうと
「すまないな。彼女がいるんだ。」
眉をさげて申し訳なさそうにした尾形さんが言ったのは彼女がいるから付き合えないということだろうか。付き合えるとばかり思っていた私は、振られた時にどうしたらいいのかわからなかった。
「私…2番目でもいいです。彼女さんに絶対にバレないようにできます。約束します…」
最後はしりすぼみだったけれど、必死にすがった。どうしても彼と近づきたい。彼の胸に抱かれてみたい。
必死にすがった私があまりに不憫だったのか、彼はお前がいいならいいが…とだけ言ってくれた。そしてようやく私たちは連絡先を交換した。でも1週間待ってみても彼からの連絡はなかった。