序章
夢設定
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その後、色違いのヒトモシは体調も良くなったみたいで元気に歩き回っていた。
私もその姿を見れて安心した…しかし、後ろにあった扉は跡形もなく消え去っていた。
ここから先、どうすれば良いのか全く分からない。
そこで、一旦分かっている事や自分の仮説を整理して何をするべきか考える事にする。
森の中、私は適当な木に寄りかかってステータスバーを開く。
多分これもステータスバーって名前ではないんだろうがどう表現すべきか分からない。
ステータスバーは自動で考えた事を記してくれるレポートみたいな事をやってくれる。
尤も、ゲームでするレポートとは勝手が違うが。
私はヒトモシを足の上に乗っけて文章を書く。
『今の現状
分かっている事
・此処がポケットモンスターの世界だと言う事
知っておきたい事
・どの地方にいるのか
・地方の中でも何処らへんにいるのか
・帰れる手段はあるのか
・どうやって帰ればいいのか
仮説
ヒトモシの図鑑説明はたしかブラックホワイト2の説明だった気がしている
この世界はブラックホワイト2…つまりイッシュ地方なのではないか
木が沢山ある森と言う事は迷いの森とかヤグルマの森とかが可能性としてある
この森で未だ人を見ていない為あまり人が立ち入らない場所なのだろうか』
とりあえず考えていた事を文字に起こすと少し分かりやすい。
今する事は此処が何処なのか理解する事
イッシュ地方なのかも怪しい為まずはこの森について調べる事にする。
森に来たはいいがまだ一歩も歩いていない為出口も分からなければ此処にどんなポケモンがいるのかすら分かっていない。
立ち上がって徐に歩き始めると後ろをヒトモシが歩いてくる。
モンスターボールにいれていなくても言う事って聞いてくれるんだ。
ゲーム感覚のせいで少しばかり抜けていたが此処は危険なポケモンの世界。
着いてきてくれるポケモンがいるのはとても心強い。
今の所ゲームで見たような草むらも見ていないが用心して進む。
すると大きな岩が見えた。
大きく三本の切れ込みがついた岩は私がゲームで見た事がある風景だった。
ここは「ちかいのはやし」だ。
つまり、近くにはサンギタウンがありブラックホワイト2の始まり、ヒオウギシティも近い。
そして、イッシュ地方という仮説も正しかったようだ。
私は踵を返して出口方向に進んだ。
ヒトモシは火を消したようだが体調は良くなったようだ。
私はヒトモシの方を向いて
『これから私は元の世界に帰る為に旅に出ようと思う。
ヒトモシさえよければ着いてきてほしい。』
「………」
長い沈黙状態が続いた。
ヒトモシにも今の生活がある筈だから無理強いはしない。
私は名残惜しかったが諦めようとしたとき
「シュボ!」
笑顔のような顔で元気よく返事をしてくれた。
ポケモンの言葉は分からないが着いてきてくれるといってくれているように見えた。
『ありがとう…!』
私は感謝を述べて二人で歩き出した。