一章
夢設定
夢設定作品に登場する主人公の名前を変更出来ます。
未加入の場合は管理人が付けた名前で作品が進んでいきます。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
朝になって私達はテントを片付けてヒオウギシティへ向かい始めた。
所々ベルがフラフラ何処かいって大変だったがどうにか辿り着いた。
「ここだよお!」
ベルは辿り着くと私の方へ向いてヒオウギシティについて紹介を始めた。
なんでも博士に頼まれてからこっちについて色々調べてきたようだった。
ただ私はプレイ済みだ。
当時楽しすぎて腐るほど見てきた。
ただゲームで見るのと実際で見るのとでは違う所もあるのでワクワクしているのも事実。
「てことでヒオウギシティ名物!
高台で景色を堪能して「メイ」ちゃんを探そーう!」
ここで今回の主人公が女主人公「メイ」だと分かった。
よかった。
ここで知らない人の名前が出てこなくて…。
『私、此処には来たことないので案内は頼みます。』
流石に先導切ってくのは変だし嫌だった為予防線を貼る。
「任せて!
高台は確か…あっち!」
ベルは鞄からクシャクシャになったヒオウギシティの地図のような物を頼りに進んでいく。
ベルって確か整理整頓が苦手なんだっけ…。
こんなレベルなんだ。
ーーーーー
ベルに着いて行くと綺麗な景色があった。
今が夏ということもあって辺りには新緑色の森が一面に広がっていた。
『これは…綺麗ですね。』
「うんうん!
絶景だよねえ!」
私等が景色に感動していると階段を登る音がした。
頭にドーナツを二個程付けている美少女。
可愛さ100点のメイだ。
「ねえねえ
あなたもそう思うでしょ?」
ベルは目の前の子が探していた子だと気づかず話し始める。
「ですよね!
とても絶景で観光客さんの中には此処目当てに来る人もいるんですよ!」
おぉ。
めっちゃ喋る。
主人公キャラはゲームだと喋らないから喋るメイにびっくりしてしまった。
「あっ
あたしはベル!」
「ポケモン博士であるアララギ博士の助手です」
「この子はユイっていうんだ!」
ベルが代わりに自己紹介してくれた。
「ユイちゃんね!
よろしく!」
同性だがやられる可愛さ。
この子…強い…!
『よろしくお願いします。』
「え!?
硬くない!?」
コミュ力ないんだよ!!!
ベル今こそ「やめたげてよお!」使って!?
「あたしもそれ思ってた!!!」
ベルのバカ。
コミュ症の味方がいない。
『…癖なんです。
申し訳ありませんが敬語は外したくないです。』
「シュボ!!!」
ヒトモシが威嚇する。
『ヒトモシ!
…それは駄目。』
『…すいません。』
「ううん!
こっちこそ硬いとか言っちゃってごめんね。
ヒトモシもごめんね!
大事なパートナーさんに酷いこと言っちゃって」
「あたしも!
ユイ許してくれる…?」
返って罪悪感にやられる羽目になるとは思ってなかった。
『此方こそ本当にすいません…。
あまり話すのが得意ではなくて…。』
「全然!
…そうだった!
人を探しているんだけど「メイ」って人知ってる?」
漸く本題に入れた。
「はい!知ってます!
…というかあたしがそのメイでーす!」
「ええぇ!!??」
『貴方がメイでしたか。』
ベルと一緒に驚いたような表情をする。
「よく見たら本当だ!
言われてた通りだよー!」
『とても可愛いですね。』
「え!?
えへへっ!ありがと!」
メイは照れたように笑う。
可愛すぎるこの子。
「じゃあ改めまして初めまして!
あなたに会えて良かった!」
「あなたにお尋ねします。」
「ポケモン図鑑完成に協力してくれますか?」
「はい!喜んで!」
「ありがとう!」
「メイやユイのおかげでアララギ博士の研究が捗ります!」
何か私も入れられてる…。
「それに何よりポケモン図鑑を埋めていくのって楽しいんだよ!」
「あたし、いつか世界中のポケモントレーナーとメイいっぱいポケモン勝負するのが夢なんです」
そんな夢あったの?
どこ情報…?アニメ?マスターズ?
その辺は自修してないよ…。ヤバいか?
「良い夢だねえ!」
『会ったばかりでこんな事言うのもアレなんですけど凄くメイっぽくて良いと思います。』
「えへへ!
すっごく嬉しい!」
ベルは御三家が入ったゲージ開いてメイに見せる。
メイは少しだけ悩む素振りをした後、左にいた「ツタージャ」を手に取った。
「これにします!」
「ツタージャか!
良いセンスだねぇ!」
メイがツタージャなのも元ネタがあるのか…?
ヤバい、アニメも見てなければマスターズとかも
よく分かってないから理由が分からない。
ゲーム知識だけで行けるっしょじゃなかった…。
『ベル、私も貰って平気ですか?』
「勿論!そういう約束だしね!」
「約束…?」
「うん!
あたし此処までくる途中でユイに助けて貰ったの!
だからこれでお礼させてって約束をしたんだ!」
ベルが約束の意味を説明しているうちにポケモンを選ぶ。
メイがツタージャを選んだ時点で使うポケモンは決めていた。
この後来るであろう「ヒュウ」はメイの弱点となる御三家ポケモンを使用する。
メイがツタージャだから炎タイプである「ポカブ」だろう。
だから私は御三家の中から使われない(電車で出来るダブルバトルのキョウヘイは除く)「ミジュマル」を使う事にしていた。
『この子を貰っても良いですか?』
「いつの間に!?
その子はミジュマルかぁ!」
「ユイにすっごく合ってる!」
『有難う御座います。』
「ポケモンの次はこれ!
ポケモン図鑑だよ!」
ベルは私にあげた黒と赤のポケモン図鑑を渡す。
「ポケモン図鑑はね…!」
「メイ達が出会ったポケモンを自動的に記録していくハイテクな道具なの!」
「でね。
ポケモン図鑑を持って色んなところに出かけてイッシュ地方すべてのポケモンに出会ってほしいんだ」
「それがアララギ博士のお願いなんだよ」
私は当時ポケモンBW2をやっている子と出会えなかった為お願い果たせなかったなぁ…。
しかし、この世界ならきっと…
私の夢だった「ポケモン図鑑を埋める」も果たせる筈…。