1年生
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「おら、乗れ」
「ありがとうございます」
不死川先生の車は相変わらず清潔感があって綺麗だった
お互いに喋らないので車内にはニュースの音だけが流れている
沈黙を破ったのは不死川先生だった
「仲良いんだなァ、宇髄のやろーと」
「え...そうですかね、美術部なのでよく話はしますけど」
「...そうかァ」
そう言うと不死川先生は黙ってしまった
周りから見ると私は宇髄先生と仲良く見えるのかな
...まあ、仲悪くは...ないけど、
...あ、やばい...なんだか眠く...なって、きた...
私は襲ってくる眠気に耐えきれず意識を手放した
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「おい、おい春山起きろ...ったく、全然起きねーじゃねーか」
...不死川先生の声が聞こえる
あれ、私何してたんだっけ
本当は休みなのに宇髄先生に呼ばれて学校来て
宇髄先生に不死川先生好きなことばれて
協力するからと連絡先交換させられて
そこからはずっとお喋りして
そうだ、下校時刻がきて不死川先生に帰れって言われたんだ
それで、宇髄先生が不死川先生に送ってもらえよって言って...不死川先生に送って...
......‼︎
「し、不死川先生っ‼︎」
「やっと起きたか、家着いたぞ」
「すみません!先生の運転があまりにも快適で...大丈夫でした!?いびきとかかいてませんでしたか!?」
「...ふっ...くく」
...不死川先生が笑ってる
「安心しろォ、いびきなんてかいてなかったぞ」
「そうですか...なら、良かったです」
「疲れたんなら早く寝ろォ」
「はい、あの運転ありがとうございました」
「おう、じゃあな」
「さようなら、不死川先生」
部屋に戻って最初に考えたことは不死川先生にお礼の連絡をするかどうかだ
この前みたいにプレゼントを送るわけじゃないし大丈夫な気もするが、あまりプライベートに使っても...
でも、お礼をするのは人として当たり前だよね
大丈夫、お礼の連絡くらいなら...
"不死川先生、今日は家まで送ってくれてありがとうございました"
数十分たつと返信が来ていた
"気にすんな、でも毎回送れるわけじゃねぇ。夜は危ないからなるべく早く帰るようにしろ"
返信来たどうしよ、くるかなとは思ってたけど実際にくるとどうすればいいかわかんない
不死川先生だらだら続くの嫌いそうだよね
私は感謝の言葉と了解スタンプを押した
すると数分経たぬうちに先生もスタンプで返してくれた
あ〜もう幸せすぎる
不死川先生とのトーク画面を眺めていたら宇髄先生から連絡が来ていた
"不死川とのドライブデートはどうだった?"
ドライブデートではない
が、不死川先生と帰れたのは宇髄先生のおかげだ
私は感謝の言葉と起こった出来事を書いた
宇髄先生からは爆笑スタンプが送られてきたムカつく
宇髄先生はとても返信が早い、そして会話を終わらす気がないようだ
結局宇髄先生とは日が変わるまでトークを続け、おやすみなさいと送ってスマホを閉じた
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