苗字は産屋敷で固定させていただきます。
第3章
名前設定
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産屋敷邸に戻り、お館様に禰豆子のことを報告した
「そうか、とうとう太陽の光を克服した鬼が現れたか...恐らく無惨はこれまで以上に力を注ぎこの場所を探すだろう。私の命ももう長くない最終決戦が近づいている」
「どうかお気持ちを強く持ってくださいお館様。貴方の力が必要なのです」
「藤枝昔のように話してくれないか?敬語など使わず私のことを名前で呼んで欲しい」
まだお館様が幼い頃私は彼のことを名前で呼んでいた。彼にとっては剣士達が可愛い子ども。でも私にとってはこの子(産屋敷)たちが可愛い子どもなのだ。
「どうしたの?耀哉」
「ねぇ、藤枝僕のやってきた事は間違っていると思うかい?時々思うんだ、僕自身も多くの人を殺している。鬼と変わらないんじゃないかと」
「藤襲山のこと?」
「あぁ、藤枝はずっと反対していたよね。でもそれだけじゃない。僕は今まで多くの選択を間違えた。そのせいで沢山の剣士達が死んでしまった」
「耀哉私の話をよく聞いてね。私は藤襲山の試験はずっと反対していたわ。あれは人が死に過ぎる。錆兎のように優秀な剣士が死んでしまうこともあるし、義勇のように後々優秀になる剣士が死んでしまうこともある。先の事なんて誰にもわからない。未来ある剣士の卵達があの山で喰い殺されてしまうのは反対だったわ」
「......」
「その点で言えば私たち産屋敷家は人殺しかもしれない。でもね誰にも未来はわからないの。貴方が選択を間違えるなんて当然じゃない。貴方は人、神じゃない。貴方は未来に生きる人たちの為に頑張ってきたわ。どんなに辛くともどんなに苦しくても胸を張りなさい」
「ありがとう藤枝、お願いだ泣かないでくれ」
「ごめんね、こんな苦しいものを背負わせて。私は貴方が大好きよ。血の繋がった大切な子だもの」
耀哉は喋りすぎて疲れてしまったのか寝てしまった
寝顔は昔のままだ。小さい頃はよく遊んだな
部屋を出るとあまねさんが立っていた
「藤枝さん、私の話も聞いて貰って良いですか?」
「何だか今日は皆甘えっ子ね」
「今日からは私が柱の皆様の前に出なければなりません。怖いのです。耀哉さんが日に日に弱っていくのを見るのが、まだ私は彼と一緒にいたいのですっ...それに、私が耀哉さんの代わりに柱の皆様の前でしっかりやれるか...」
「あまね、耀哉はまだ死なないわ。あの子はそんなに弱くない。...貴女なら出来るわ。耀哉が選んだ人だもの、もし緊張するなら今日だけは私が隣に座りましょう」
「いいのですか?」
「勿論よ。きっともう柱は待っているわ。行きましょう」
柱の待つ部屋の前であまねは立ち止まってしまった
私はあまねの手を握り大丈夫と声をかけた
その瞬間あまねの背筋がピンと伸びた
「大変お待たせ致しました。本日の柱合会議産屋敷耀哉の代理を産屋敷あまねが務めさせていただきます。そして当主の病状の悪化により、今後皆様の前へ出ることが不可能となった旨心よりお詫び申し上げます」
「承知...お館様が一日でも長くその命の灯火燃やしてくださることを祈り申し上げる...あまね様も御心強く持たれますよう...」
悲鳴嶼さんの言葉にあまねが固まってしまったので、小さく「あまね」と声をかける
「っ...柱の皆様には心より感謝申し上げます」
今日の議題は痣についてだった
私も痣がどういうものかわかっていない
無一郎がわかりやすく解説してくれた為痣の発動条件はよくわかった
この後は柱のみで話し合いをするらしい
私とあまね達は退散する
緊張したのだろう、珍しくあまねの額に汗が見える
「あまね、よく出来ていたわ。大丈夫よ」
「...ありがとうございます」
お父様のせいで沢山の人が傷ついている
何を言ってもお父様は聞き入れてくれないだろう
もう私にはお父様を殺す以外の道は残ってない
これ以上誰かを傷つかせない為に...
「そうか、とうとう太陽の光を克服した鬼が現れたか...恐らく無惨はこれまで以上に力を注ぎこの場所を探すだろう。私の命ももう長くない最終決戦が近づいている」
「どうかお気持ちを強く持ってくださいお館様。貴方の力が必要なのです」
「藤枝昔のように話してくれないか?敬語など使わず私のことを名前で呼んで欲しい」
まだお館様が幼い頃私は彼のことを名前で呼んでいた。彼にとっては剣士達が可愛い子ども。でも私にとってはこの子(産屋敷)たちが可愛い子どもなのだ。
「どうしたの?耀哉」
「ねぇ、藤枝僕のやってきた事は間違っていると思うかい?時々思うんだ、僕自身も多くの人を殺している。鬼と変わらないんじゃないかと」
「藤襲山のこと?」
「あぁ、藤枝はずっと反対していたよね。でもそれだけじゃない。僕は今まで多くの選択を間違えた。そのせいで沢山の剣士達が死んでしまった」
「耀哉私の話をよく聞いてね。私は藤襲山の試験はずっと反対していたわ。あれは人が死に過ぎる。錆兎のように優秀な剣士が死んでしまうこともあるし、義勇のように後々優秀になる剣士が死んでしまうこともある。先の事なんて誰にもわからない。未来ある剣士の卵達があの山で喰い殺されてしまうのは反対だったわ」
「......」
「その点で言えば私たち産屋敷家は人殺しかもしれない。でもね誰にも未来はわからないの。貴方が選択を間違えるなんて当然じゃない。貴方は人、神じゃない。貴方は未来に生きる人たちの為に頑張ってきたわ。どんなに辛くともどんなに苦しくても胸を張りなさい」
「ありがとう藤枝、お願いだ泣かないでくれ」
「ごめんね、こんな苦しいものを背負わせて。私は貴方が大好きよ。血の繋がった大切な子だもの」
耀哉は喋りすぎて疲れてしまったのか寝てしまった
寝顔は昔のままだ。小さい頃はよく遊んだな
部屋を出るとあまねさんが立っていた
「藤枝さん、私の話も聞いて貰って良いですか?」
「何だか今日は皆甘えっ子ね」
「今日からは私が柱の皆様の前に出なければなりません。怖いのです。耀哉さんが日に日に弱っていくのを見るのが、まだ私は彼と一緒にいたいのですっ...それに、私が耀哉さんの代わりに柱の皆様の前でしっかりやれるか...」
「あまね、耀哉はまだ死なないわ。あの子はそんなに弱くない。...貴女なら出来るわ。耀哉が選んだ人だもの、もし緊張するなら今日だけは私が隣に座りましょう」
「いいのですか?」
「勿論よ。きっともう柱は待っているわ。行きましょう」
柱の待つ部屋の前であまねは立ち止まってしまった
私はあまねの手を握り大丈夫と声をかけた
その瞬間あまねの背筋がピンと伸びた
「大変お待たせ致しました。本日の柱合会議産屋敷耀哉の代理を産屋敷あまねが務めさせていただきます。そして当主の病状の悪化により、今後皆様の前へ出ることが不可能となった旨心よりお詫び申し上げます」
「承知...お館様が一日でも長くその命の灯火燃やしてくださることを祈り申し上げる...あまね様も御心強く持たれますよう...」
悲鳴嶼さんの言葉にあまねが固まってしまったので、小さく「あまね」と声をかける
「っ...柱の皆様には心より感謝申し上げます」
今日の議題は痣についてだった
私も痣がどういうものかわかっていない
無一郎がわかりやすく解説してくれた為痣の発動条件はよくわかった
この後は柱のみで話し合いをするらしい
私とあまね達は退散する
緊張したのだろう、珍しくあまねの額に汗が見える
「あまね、よく出来ていたわ。大丈夫よ」
「...ありがとうございます」
お父様のせいで沢山の人が傷ついている
何を言ってもお父様は聞き入れてくれないだろう
もう私にはお父様を殺す以外の道は残ってない
これ以上誰かを傷つかせない為に...