戦國ストレイズ┄┄初恋は淡く咲く
トゥルルル、トゥルルル
休日の朝、久しぶりにバイトが休みだったから寝坊をした。
寝ぼけた頭で携帯を取る。
「もしもし?」
「あ、姉ちゃん?今日バイト休み?」
6年経っても弟2人は反抗期も無く寧ろ頼もしくなった。
「今日実家来れそう?」
「あ〜大丈夫行けそう、正宗何かあった?」
バイトのシフトを見ながら携帯の相手の弟1人と話す。
「その、姉ちゃんの知り合いだって言う人を昨日助けたんだけど…。」
「知り合い?虎徹が相手してくれてるの?」
「今、ちょっと変わるね。」
「もしもしかさねちゃん?昨日さ、その、家の前で腹部に怪我してる人がいて倒れてたからかさねちゃんの部屋まで正宗と担いで手当したんだけど…。」
「腹部に怪我って、病院行ってないの?」
「その、僕達も言ったんだけどその人が行かないって言ってて…、だからかさねちゃん今日実家に来て欲しいんだけど…。」
2人の弟が何か話しにくそうに話しているのが気になった私はそれ以上追求するのを辞めた。
「わかった、今準備するからその人に無理させちゃ駄目だよ!」
そう言って携帯を切った。
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