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マンションまで素性の分からない家庭教師に連れらてやって来た私達家族ーー
「さて、ここから先は親御さんは立ち入り禁止だからちょっと眠って貰うし、此処に来た記憶も少し弄らせてもらうよ。」
その言葉を聞いた両親は不快を顔に現す。
「ちょっと待ってください!うちの子をどうするつもりなんですか?!」
「貴方達一般人にはのあさんの超能力は手に余るので、私達が引き取ります。」
「そんな急に…。」
「心配なさらないでください。引き取るのはのあさんの《能力》であって今までの生活に支障はほとんど出ません。」
「それはどういう!っ…」
私の父親が話しかけた瞬間、後ろからもう1人の誰かが両親を眠らせた。
「お父さん!お母さん!」
「ふぅ、なんで私が嫌われる役回りなんだか。」
両親を眠らせた人物が女性だと分かる。
「のあさん、貴方と同じ超能力を持っている方です。十愛(とあ)さん挨拶を」
「これからよろしくな〜、小暮 十愛(おぐれ とあ)やで〜!」
十愛という人に両腕を捕まれぶんぶんと振られる。
「国家霊体対策本部局にようこそ、渡瀬のあさん。」
「れいたい?…」