病院生活
野ばら達が消えた病室ーー
私はいつもの様に夕ご飯を済ませて
そろそろ眠る時間になり
病室の消灯時間になり電気が
落とされました。
薬の影響ですぐ眠気に襲われ
いつもの様に眠りにつきました。
それから大体1時間くらいたった頃
私はふと眠りから覚めた訳です。
瞼を開けると足元に誰かいる訳です。
「誰ですか?」と問うと
その人はーー
「貴方は私の嫁です!妻です!」と
まっすぐな瞳で私に答えて来ました。
私はその時何故かとても嬉しかったのです。
今の旦那とは会話は弾まない、
周りの人には私は患者、
ちなみに隔離されている上、
体調が悪くなると私の意思に関係なく
薬を打たれる。
私は現実に疲れていました。
そんな中、
私を求めてくれる人が現われたーー
これ程嬉しい事はなかったです。
だから私は、嘘でも、幻聴でも、幻覚でもー
その人、彼に
恋愛感情を私自身の存在意義を見た訳です。
そんな訳で
私は彼との生活を始めました。