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ハリー・ポッターと賢者の石

「ここがグリフィンドールの談話室だ」

「お、ようやく来たね!ようこそ新入生諸君!グリフィンドールへ!!」

「[#dn=2#]⁈」


街であった時とは違い、黒いワンピースの上に変わったローブを羽織っていた。東洋のキモノに似ているような気もする。

「ハリー、[#dn=2#]を知ってるのか?」

「え、パーシー知ってるの?」

「[#dn=2#]はグリフィンドールの副寮長だよ。臨時教師とか色々してる」

「ふっふーん、驚いたかな?ハリー君」

「[#dn=2#]はここの卒業生だから何でも知ってるんだ。ただ、結構ぶっ飛んだことするって有名…」

「お褒めに預かり光栄だよ。監督生くん」

「褒めてないよ」

「とにかく困ったら[#dn=2#]に聞け。大抵何とかなる。」

「またぁ、そんな褒められても照れちゃうよ」

「…まぁ、変だけど慣れればいい人だから」

「こいつ前に汽車の中でやらかしてから汽車出入り禁止なんだぜww」

「何か言ったかな?」

にこっ。

「何でもないっす」

「よろしい」


談話室で歓談。

「私も組分け見たかったんだけどね」


「このローブ?そうだよ。日本の羽織をモチーフにしてるの。軽くて動きやすいから気に入ってるんだ。」


[#dn=2#]の手からひらりと紙が落ちた。
「おっと……」
紙を拾おうと屈んだ[#dn=2#]の襟元からネックレスが溢れる。
「その小瓶、何?」
「わぁ、黒くてもやもやしてる。」
[#dn=2#]はスッと目を細めて何か意味ありげに口角を上げた。
「秘密」


「え⁈[#dn=2#]ってスリザリン出身なの⁈」
「そうだよ。元々日本の魔法処に居たんだけど、ホグワーツに転校してからはスリザリンだよ」
「グリフィンドールだと思ってた…」
「マホウトコロ!知ってるわ!東洋の魔法学校で勉学も盛ん、クィディッチも強豪校なんですって!」
「そうだね。飛行機避けながら試合するなんて馬鹿じゃないかとは思ったよ」
「飛行機避けながら⁈すごいなぁ」
「じゃあもしかして、[#dn=2#]もクィデッチのチームに入ってたの?!」
「補欠だけどね」
「ポジションは?」
「チェイサー。ほら、体格のいい男子より小回りが利くから」
「しかも飛行機避けながらだったんでしょ?なんで補欠だったの?」
「んーなんでだったかな……忘れちゃった」
「ねぇ、マホウトコロのローブって薄いピンク色なんでしょう?とっても美しいって聞いたわ!」
「わぁ!見てみたいなぁ!」
一瞬陰りが見えたがすぐに笑顔になった。
「……機会があればね」
「?」
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