ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
[#dn=2#]
「あのクソ婆……椅子に画鋲でも仕掛けてやろうか…」
「なんて乱暴な!!野蛮な東洋人なんかと関わりたくはないわ!」
「人種差別は良くないですよオバサン」
「侮辱したわね?!」
「いいや?オバサンが自分で卑下してるだけです。美しく歳を重ねた女性は『おばさん』を侮辱とは思わないでしょう」
ハラハラしながら見守る周り。[#dn=2#]の口調が安定していない。丁寧な口調で話そうとはしているが、よほど頭にきているようだ。杖を構えるアンブリッジ。
「おやおや、決闘でもいたしますか?私は構わないけれど」
「いいえ、今から行うのは罰よ。魔法省から一魔法使いへの罰。だから貴女が抵抗すればそれは反逆とみなしアズカバンへ送ります!」
「まぁ怖い。」
全く怖いだなんて思っていない顔で笑っている[#dn=2#]に、魔法を飛ばしてくるアンブリッジ。[#dn=2#]はまっすぐこれを跳ね返した。
「反撃したわね?!」
「キンキン喚かないくださいな。耳がいたいでしょう?あと……」
[#dn=2#]のローブが風に揺られたと思った瞬間、白いキモノに変わっていた。
「あいにく前科者でして。今更何も怖くはないのです」
不敵に笑う[#dn=2#]、周りは騒つく。
「そ、それは……マホウトコロのローブ…」
「流石魔法省の方、よくご存知で」
「っ……!やはり信用できないわ!ダンブルドアは犯罪者を城に居座らせていたのね?!」
ちょっと困った顔をする[#dn=2#]
「ふむ、そう来ましたか」
「こんな危険人物野放しにはできないわ!」
攻撃してくるアンブリッジ。すべて弾く。
「ちょっと、学校の中で暴れないでよ。生徒達に当たったらどうす……」
一つの攻撃が人垣の方に飛んでいく。[#dn=2#]はとっさに飛び出してかばった。[#dn=2#]の頭から血が流れる。
「チッ……だから危ないって言ったじゃないですか……」
ゆらりと立ち上がる[#dn=2#]。血を流しながら睨むその殺気に皆が息を呑んだ。
「な、何よ……貴女が抵抗したのが悪いのよ!」
「そうですね……中途半端な抵抗が良くなかった。次はもっと上手くやるよ、オバサン」
一瞬キラリと星屑のようなものが[#dn=2#]の周りに見えたかと思うと[#dn=2#]の頭には獣の耳、腰から下には獣の尾が白銀に輝き揺らめいた。手足も先から白銀の毛並みに変わっていく。
「[#dn=2#]!!ダメっ!!」
ハーマイオニーのその声で[#dn=2#]はスゥッと元に戻った。泣きそうな顔のハーマイオニーに[#dn=2#]は微笑みかけた。
「ありがとうハーマイオニー。怖かったよね、ごめん。おかげで頭が冷えた」
[#dn=2#]は目にかかっていた血を拭うとローブを元に戻した。アンブリッジに向き直る。
「ダンブルドアの信用はこんな事では揺らがない。ホグワーツはあなたなんかに負けない」
先程までの激昂に比べ、怖いほど冷静な表情にアンブリッジは後ずさった。
「必ず守るから」
[#dn=2#]は誰ともなしにそう呟くとふわりと煙のように消えた。
「あのクソ婆……椅子に画鋲でも仕掛けてやろうか…」
「なんて乱暴な!!野蛮な東洋人なんかと関わりたくはないわ!」
「人種差別は良くないですよオバサン」
「侮辱したわね?!」
「いいや?オバサンが自分で卑下してるだけです。美しく歳を重ねた女性は『おばさん』を侮辱とは思わないでしょう」
ハラハラしながら見守る周り。[#dn=2#]の口調が安定していない。丁寧な口調で話そうとはしているが、よほど頭にきているようだ。杖を構えるアンブリッジ。
「おやおや、決闘でもいたしますか?私は構わないけれど」
「いいえ、今から行うのは罰よ。魔法省から一魔法使いへの罰。だから貴女が抵抗すればそれは反逆とみなしアズカバンへ送ります!」
「まぁ怖い。」
全く怖いだなんて思っていない顔で笑っている[#dn=2#]に、魔法を飛ばしてくるアンブリッジ。[#dn=2#]はまっすぐこれを跳ね返した。
「反撃したわね?!」
「キンキン喚かないくださいな。耳がいたいでしょう?あと……」
[#dn=2#]のローブが風に揺られたと思った瞬間、白いキモノに変わっていた。
「あいにく前科者でして。今更何も怖くはないのです」
不敵に笑う[#dn=2#]、周りは騒つく。
「そ、それは……マホウトコロのローブ…」
「流石魔法省の方、よくご存知で」
「っ……!やはり信用できないわ!ダンブルドアは犯罪者を城に居座らせていたのね?!」
ちょっと困った顔をする[#dn=2#]
「ふむ、そう来ましたか」
「こんな危険人物野放しにはできないわ!」
攻撃してくるアンブリッジ。すべて弾く。
「ちょっと、学校の中で暴れないでよ。生徒達に当たったらどうす……」
一つの攻撃が人垣の方に飛んでいく。[#dn=2#]はとっさに飛び出してかばった。[#dn=2#]の頭から血が流れる。
「チッ……だから危ないって言ったじゃないですか……」
ゆらりと立ち上がる[#dn=2#]。血を流しながら睨むその殺気に皆が息を呑んだ。
「な、何よ……貴女が抵抗したのが悪いのよ!」
「そうですね……中途半端な抵抗が良くなかった。次はもっと上手くやるよ、オバサン」
一瞬キラリと星屑のようなものが[#dn=2#]の周りに見えたかと思うと[#dn=2#]の頭には獣の耳、腰から下には獣の尾が白銀に輝き揺らめいた。手足も先から白銀の毛並みに変わっていく。
「[#dn=2#]!!ダメっ!!」
ハーマイオニーのその声で[#dn=2#]はスゥッと元に戻った。泣きそうな顔のハーマイオニーに[#dn=2#]は微笑みかけた。
「ありがとうハーマイオニー。怖かったよね、ごめん。おかげで頭が冷えた」
[#dn=2#]は目にかかっていた血を拭うとローブを元に戻した。アンブリッジに向き直る。
「ダンブルドアの信用はこんな事では揺らがない。ホグワーツはあなたなんかに負けない」
先程までの激昂に比べ、怖いほど冷静な表情にアンブリッジは後ずさった。
「必ず守るから」
[#dn=2#]は誰ともなしにそう呟くとふわりと煙のように消えた。
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