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ハリー・ポッターと炎のゴブレット

「[#dn=2#]ってダンパ誰かと行くの?」

「いや、生徒とは組まないよ。私は一応副寮長だからね。それにダンスは苦手なんだ。」

「そっか…」

「私をキープしようなんて甘いぞ、男子諸君。男なら積極的にいかないとね。女子は待ちくたびれてしまうよ?練習くらいなら付き合ってあげる」



[#dn=2#]のステージ。くるくるふわふわと歌いながら舞う[#dn=2#]に皆見惚れた。終わってからフロアに降りる[#dn=2#]。

「やぁ、ハリー、ロン。パーティー楽しんでる?」

「[#dn=2#]、ダンス苦手じゃなかったの?」

「そんなこと言ったかな?」

悪戯っぽく笑う。

「ハーマイオニーはどうしたの?」

2人は答えない。

「喧嘩したんだね?」

「悪い?」

「いいや。早く仲直りできるといいね」

「別に」

「拗ねていてはもったいないよ?せっかくのパーティーだ。特別に踊ってあげようか。リードしてくださる?Mr.ロナルド」

手を差し出し、妖艶に微笑む[#dn=2#]。ロンは怖気付いてしまった。

「…い、いや…僕は…いい…」

「そう。じゃあ飲み物を…」

ダームストロングの生徒が1人、[#dn=2#]に近づいて傅いた。

「私と一曲いかがでしょうか、レディ」

「ごめんなさい。お気持ちはとても嬉しいのですが、西洋のダンスは難しくて。お誘いいただきありがとう。」

[#dn=2#]がすっと頭を下げた時、黒い髪がさらりと肩を流れた。ダームストロングの生徒は「では」と去っていった。生徒たちには少々のざわつきが見える。

「揶揄われているのかな」

「何で?」

「アジア人だからね。よくある話だ。踊りが出来ないことを揶揄うか、わざと転ばせるか…」

「もしかしたら、[#dn=2#]がダームストロングでモテてるのかもよ?」

「そうだったら嬉しいね。」

ビクトール・クラムがこちらに歩いてきた。

「うわ、何であいつ」

「あぁ、君らの喧嘩の原因は彼か。」

クラムは[#dn=2#]の前に膝をつく。

「ah…Ms.……」

「[#dn=1#][#dn=2#]。[#dn=2#]で構いません」

「失礼、Ms.[#dn=2#]。仲間が失礼をしていないでしょうカ?先程少しきになったもので」

「いいえ、Mr.ビクトール。ダンスにお誘いいただいたのだけど、私が断ってしまったんです。彼が気分を悪くしたなら謝ります。」

「アー、それは違うと思うから、大丈夫。アノ、仲間が何かしたら俺すぐ叱るから、言ってくださいネ」

「御気遣いどうもありがとう」

クラムは去っていった。

「ちょっと恥ずかしいけど、ロン君の言ってたことが正解だったみたいだね」

「え?!そうなの?!」

「私もスレちゃったなぁ…もっと純粋にならないとね」
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