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ハリー・ポッターと賢者の石

荒れ狂う波が岩にぶつかって砕ける。嵐のような雨風に、今にも朽ち果てそうな木造の家はギシギシと音を立てていた。その小さな孤島の上空には2人の人影があった。


「あんなとこにおるのか」

「まったく、ハリー君が風邪引いたらどうするんだろうね」


そうぼやく女性は全く雨に濡れていない。女性が座っている箒も一滴の水すらついていない。隣の大男も傘をさしているだけなのにほとんど濡れていなかった。


「おっし、じゃあ行くぞ」

「ハグリッド君、私はちょっと用事があるんだ。先に帰ってるから、そっちの買い出しがおわったら合流しよう。」

「おお、分かった。じゃあな」


ハグリッドは島に降り立つと家のドアをノックした。

ダン!ダンダン!


「あーあ、ハグリッド君扉壊すつもり?」


バッタァン


「本当に壊したよあの人……」


呆れ顔の女性は、はぁ…とため息をつくと箒でどこかへ飛び去った。
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