第一期
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風丸くんへの告白が日課になって一年が経とうとしている。最初の方は優しく微笑んで「ごめんな」と返してくれた風丸くんも、今はほぼ相手にしてくれない。私の方は、一年経っても想いは消えるどころかどんどん強くなっている。そして開き直って、気持ち悪い願望は抑えつつその想いをぶちまけている。きっとものすごく迷惑なんだろうが、それでも突き放さない風丸くんの優しさに甘えまくっている。
風丸くんを堂々と追いかけるようになって、彼の通学路が途中から私と同じ事、風丸くんは8時15分頃に学校に着くように家を出ている事を知った。もちろん自分で調べた。朝が苦手な私はいつも遅刻ギリギリに教室に滑り込んでいたので苦労したが、何とか毎朝彼と登校できるように努力して、今ではもう六時半には目が覚める。
恋は偉大だ。
そして私は二年になって、同じクラスになった円堂くんに誘われてサッカー部のマネージャーを始めた。「木野一人だと大変だから、良ければマネージャーにならないか?」と言われてしまったら、帰宅部の私に断る理由はなかった。
なんでも、これから帝国学園というサッカーがとてつもなく強い学校と練習試合をすることになったそうだ。なんで寄りによって雷門と戦うことになったのかは知らないが、とりあえず部員を何が何でも11人集める事は決まったらしい。ここ最近、ずっと円堂くんはプラカード片手に校内を駆け回っている。
今のところ円堂くん以外やる気があるとは思えないが、そういう子が一人でもいるなら、全力で支えるのがマネージャーの役目。そう秋ちゃんに教えられて、今日も一応全員分のスポーツドリンクを用意していた。
「おっ、みょうじ!早いな。」
そう言って部室に入ってきたのは半田くんと染岡くんだった。いつも円堂くんが一番なのに珍しい。半田くんなんかいつも制服なのに、しっかりユニフォーム姿で入ってきた。
何があったんだろう。
その後もぞろぞろと部室に人が入ってきて、残るは円堂くんのみとなった。
「みんな、凄いやる気だね…」
「昨日何かあったのかしら…」
ひそひそ、秋ちゃんと口元に手を当てて話していると、部室の扉が勢いよく開かれた。円堂くんだ。
円堂くんは部室内を見渡すと、よし!と声を上げる。
「全員揃ってるな!皆聞いてくれ。って言ってもマネージャー以外は知ってると思うけど、サッカー部に新しい部員ができた!」
こっちこっち!と円堂くんが手招きして、入ってきたのはなんと風丸くんだった。
「えっっ!?」
「な、みょうじ!?」
互いにどうしてここに!?と嬉しそうな私に対して、風丸くんはうんざりした表情をしている。そんなに嫌そうな顔しなくても。
「あれ、言ってなかったっけ?」
風丸くんの後ろからひょい、と覗き込む円堂くんが、昨日鉄塔に風丸くんや皆が来たこと、風丸くん含め、皆で帝国と戦うことを決めたことを話してくれた。そんなことがあったんだ…
「でも、陸上は良いの?」
「…あぁ。良いさ。助っ人くらい。お前が居るのは予想外だったが……」
まぁ、男に二言はない!と彼は胸を叩き、円堂くんに体を向けた。
「おう!ありがとな!風丸!!」
私との会話は程々に、すぐに円堂くんと話し始める風丸くんを見て、秋ちゃんはアハハ…と乾いた笑いで何とか私を励ますのだった。
風丸くんを堂々と追いかけるようになって、彼の通学路が途中から私と同じ事、風丸くんは8時15分頃に学校に着くように家を出ている事を知った。もちろん自分で調べた。朝が苦手な私はいつも遅刻ギリギリに教室に滑り込んでいたので苦労したが、何とか毎朝彼と登校できるように努力して、今ではもう六時半には目が覚める。
恋は偉大だ。
そして私は二年になって、同じクラスになった円堂くんに誘われてサッカー部のマネージャーを始めた。「木野一人だと大変だから、良ければマネージャーにならないか?」と言われてしまったら、帰宅部の私に断る理由はなかった。
なんでも、これから帝国学園というサッカーがとてつもなく強い学校と練習試合をすることになったそうだ。なんで寄りによって雷門と戦うことになったのかは知らないが、とりあえず部員を何が何でも11人集める事は決まったらしい。ここ最近、ずっと円堂くんはプラカード片手に校内を駆け回っている。
今のところ円堂くん以外やる気があるとは思えないが、そういう子が一人でもいるなら、全力で支えるのがマネージャーの役目。そう秋ちゃんに教えられて、今日も一応全員分のスポーツドリンクを用意していた。
「おっ、みょうじ!早いな。」
そう言って部室に入ってきたのは半田くんと染岡くんだった。いつも円堂くんが一番なのに珍しい。半田くんなんかいつも制服なのに、しっかりユニフォーム姿で入ってきた。
何があったんだろう。
その後もぞろぞろと部室に人が入ってきて、残るは円堂くんのみとなった。
「みんな、凄いやる気だね…」
「昨日何かあったのかしら…」
ひそひそ、秋ちゃんと口元に手を当てて話していると、部室の扉が勢いよく開かれた。円堂くんだ。
円堂くんは部室内を見渡すと、よし!と声を上げる。
「全員揃ってるな!皆聞いてくれ。って言ってもマネージャー以外は知ってると思うけど、サッカー部に新しい部員ができた!」
こっちこっち!と円堂くんが手招きして、入ってきたのはなんと風丸くんだった。
「えっっ!?」
「な、みょうじ!?」
互いにどうしてここに!?と嬉しそうな私に対して、風丸くんはうんざりした表情をしている。そんなに嫌そうな顔しなくても。
「あれ、言ってなかったっけ?」
風丸くんの後ろからひょい、と覗き込む円堂くんが、昨日鉄塔に風丸くんや皆が来たこと、風丸くん含め、皆で帝国と戦うことを決めたことを話してくれた。そんなことがあったんだ…
「でも、陸上は良いの?」
「…あぁ。良いさ。助っ人くらい。お前が居るのは予想外だったが……」
まぁ、男に二言はない!と彼は胸を叩き、円堂くんに体を向けた。
「おう!ありがとな!風丸!!」
私との会話は程々に、すぐに円堂くんと話し始める風丸くんを見て、秋ちゃんはアハハ…と乾いた笑いで何とか私を励ますのだった。
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