第一期
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「おはよう風丸くん!今日は一段とサラサラなポニーテールだね!付き合う?」
私の一日は最愛の人への愛の言葉から始まる。程なくして彼は私にその少し赤みがかった茶色の瞳を、気怠げにこちらに向けてくれるのだ。
「…少しは脈絡のある日本語使えよ、みょうじ」
はぁ、とその薄い唇から漏れ出す溜め息に含まれる二酸化炭素も惜しい。出来れば吸いたい。その二酸化炭素で生きていくための葉緑体が今すぐ欲しい。
どんなおざなりな対応でも一人嬉しそうにする私に目もくれず、風丸くんは通学路を歩き始めた。
「あっ、ねえねえ待ってよ風丸くん!一緒に行こうよ!」
「朝から元気だなお前…」
一人でずかずか歩いていく風丸くんに小走りでついて行く。足が速い人は歩くのも早いのか。それとも脚の長さがおかしいのか。ほとんど同じ身長なのに?なんで?まぁでも風丸くんはスタイルが良くて当然だもんな……
それから私たちはいかにも中学生がしそうな、他愛ない会話を繰り広げた。そのおかげで私が今日提出の数学のプリントをやり忘れた事にも気がついた。
円堂くんや秋ちゃんと一緒のことあれば、部活が違うので下校時刻が重ならない事もあるけれど、私と風丸くんは必ず登下校を共にしている。
いつも私をうざったそうに、雑にあしらう彼の、そういう優しいところが私はもうめちゃくちゃに好きなのだ。
私の一日は最愛の人への愛の言葉から始まる。程なくして彼は私にその少し赤みがかった茶色の瞳を、気怠げにこちらに向けてくれるのだ。
「…少しは脈絡のある日本語使えよ、みょうじ」
はぁ、とその薄い唇から漏れ出す溜め息に含まれる二酸化炭素も惜しい。出来れば吸いたい。その二酸化炭素で生きていくための葉緑体が今すぐ欲しい。
どんなおざなりな対応でも一人嬉しそうにする私に目もくれず、風丸くんは通学路を歩き始めた。
「あっ、ねえねえ待ってよ風丸くん!一緒に行こうよ!」
「朝から元気だなお前…」
一人でずかずか歩いていく風丸くんに小走りでついて行く。足が速い人は歩くのも早いのか。それとも脚の長さがおかしいのか。ほとんど同じ身長なのに?なんで?まぁでも風丸くんはスタイルが良くて当然だもんな……
それから私たちはいかにも中学生がしそうな、他愛ない会話を繰り広げた。そのおかげで私が今日提出の数学のプリントをやり忘れた事にも気がついた。
円堂くんや秋ちゃんと一緒のことあれば、部活が違うので下校時刻が重ならない事もあるけれど、私と風丸くんは必ず登下校を共にしている。
いつも私をうざったそうに、雑にあしらう彼の、そういう優しいところが私はもうめちゃくちゃに好きなのだ。