第35話 担当上忍同士
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無事、担当していた下忍三チーム共第一試験を合格したことを知らされ、カカシは早速簡単な任務を任され待機室から出ていった。私達はまだ待機中。
「はぁ〜……。カカシ、まだ引きずってんのかしら……」
盛大にため息をつき、背もたれに寄りかかる。
またしても逃げられてしまった。あの手この手でなんとかしようとするものの、いつもするりとかわされる。
「ハハ…アイツ、女々しい部分あるからな」
「女々しいってもんじゃないわよ!第一、リンもオビトもカカシのあんな姿、望んじゃいないわ!」
オビトが死んでから自分を捨ててでも仲間を優先するようになった。リンが死んでから生きる意味を失ったようだった。…四代目が死んでから、カカシは死に急ぐようになった。
『仲間を殺させやしない』。そう言って、自分のことも省みず仲間を助け、任務を遂行した。なまじ強いからそれができてしまったのがいけない。そんなカカシが大人しくなり始めたのは……。
「あの子を助けてからよね……」
あのぐらいから、仲間優先はなくなってないが、自分のことも省みるようになった。生きる希望が戻ったみたいに。いつあの子を助けたのかは知らないけど、噂が減ったのもそのくらいの時期のはずだ。
「何が?」
「…何でもないわよ。どうせ分かんないし」
「…とりあえず馬鹿にされていることだけは分かったからな」
男はホント鈍くて駄目ね。ため息をもう一つつき、任務に呼ばれた私は待機室を後にしたのだった。