第31話 vs ロック・リー
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301教室へ着くと、扉の前にはカカシ先生が立っていた。
「…そうか、サクラも来たか……。中忍試験、これでやっと正式に申し込みできるな……」
「え?それってどういう意味ですか?」
「これは申請した一組じゃないと受けられないようになっているんだ。本来は三人一組だが、オレが勝手に四人一組申請しちゃったからね」
…つまり、私達は四人で来ないと中忍試験を受けることすらできなかったってこと……?
困惑顔でカカシ先生を見つめていると、カカシ先生は唯一出ている目を細め、優しげな声で告げる。
「…これを話してたら、お前ら三人…いや、ナルトとサスケは無理にでもサクラを誘い、サクラもいい加減な気持ちで挑むだろう。みんなの為ってな?…だが、お前らは自分の意志でここに来た、自慢のチームだ!さあ、行ってこい!」
カカシ先生の送り出す言葉に、私達は頬を染め高揚する。
「よし‼行くってばよ‼」
サクラとサスケが扉を開き、ナルトが先頭を歩くのを見て、少し後方にいた私は振り返る。
「カカシ先生」
名を呼ぶと、目が少しキョトンときている。私が振り返ったのが意外だったのかな?でも、これだけは伝えたい。
「…私達のこと、信じてくれてありがとうございます‼」
なんだか凄く嬉しくて、緩みきった顔で笑えば、カカシ先生は驚きで目を見開き、固まっている。
「いってきます!」
鼻歌でも歌い出しそうなほど、今の私は気分がいい。カカシ先生は私達に四人一組のことを言わなくても来ると信じてくれた。その信頼が暖かい。
カカシ先生へ手を振り、今度こそ私は301教室へ足を踏み入れた。