第29話 志願書
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「おっちゃん!味噌一つ!」
「私今日塩で!」
「おう、お前らボロボロじゃねーか!待ってな!すぐ作ってやる!」
あれから二人で修行をし、チャクラを使い切ってボロボロのまま一楽のカウンターに腰掛ける。私も家帰ってご飯作るの面倒くさいほど疲れてる。
言葉なく座ってラーメンを待っていると、ナルトがひょいと私の顔を覗き込んできた。
「なー彩音?お前、どうして明日の中忍試験あんなに喜んでたんだってば?お前は別に強い奴と戦いたいってわけじゃないんだろ?」
「ん?…あぁ……。そのことね」
確かにちょっと不思議に思うかもね、ナルトは。私が意外と戦闘嫌いって知ってるし。
「…私も早く強くなりたいの。……もう、守られているだけなんて…私の周りで人が死ぬなんて、嫌だから……」
それだけ言うとナルトはそれ以降何も言わなくなった。たまに見るあの真っ赤な夢。もう誰も、私の大切な人を失ったりしないため、私は強くなってやる。