第24話 橋の完成
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ついにお別れの時間になった。橋の上には私達第七班とタズナさん一家。
「おかげで橋は無事完成したが…超寂しくなるのォ……」
「また遊びに来るってばよ!タズナのおっちゃん!」
「絶対…か…?」
イナリは目をうるめながらも、泣くもんかと食いしばりながらナルトに聞く。ナルトもつられて目がうるみ始めた。
「イナリィ!お前ってば寂しいんだろ!泣いたっていいんだぞ!」
「泣くもんかァ!ナルトのにいちゃんこそ泣いてもいいんだぞ!」
「あっそう……」
ナルトはイナリに背を向けて歩き始めるも、その顔は涙どころか鼻水も垂れている。っていうか、イナリ君も同じ顔になってる……。
「ホント、強情っぱりなんだから……」
「アハハ、ナルトとイナリ君らしいっちゃらしいけどね。…イナリ君、もう大丈夫だね」
「もちろん!ナルトにいちゃんと彩音ねえちゃんに教えてもらったからな!」
あの暗かった表情が嘘のように輝いている。最後に私はイナリ君の前しゃがみこんで耳打ちした。
「ナルト、すっごい号泣してるよ。やっぱりイナリ君と離れるの寂しいみたい。…イナリ君のこと、大好きだからね」
にやりと笑うと、イナリ君はびっくりと目を見開いて、そして気恥ずかしそうに笑った。ふふ、いたずら大成功!
「彩音ー!早く行かないと置いてっちゃうわよー!」
いつの間にかみんなは歩き始めていて、私は慌てて立ち上がった。
「わっ!待って!…じゃあね、イナリ君!タズナさんとツナミさんもお世話になりました!」
「また遊びに来てね、彩音ちゃん。今度は今までの比じゃないくらいの御馳走を用意するわ」
「超遊びに来いよ!」
「またね!ねえちゃん‼」
完成したばかりの橋を駆ける。後にこの橋は、『ナルト大橋』と名付けられ、波の国の平和の象徴となったそうな……。