第1話 始まり
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「あー…もう疲れた……」
「しっかり消せー。きれ〜にするまで家には帰さんからな!」
「別にいいよ!家に帰ったって誰もいねェーしよ!」
「ねー。家帰ってもつまんないし!」
私には家族がいない。おじいちゃん(三代目)には山賊に襲われ、私だけ運良く近くを通った忍に助けられたらしい。ほとんど覚えてないからよく分かんないけど。
頬を膨らませむくれていると、イルカ先生が深い溜め息をつく。
「…ナルト、彩音」
「今度はなにィ?」
「またお説教ですか?」
また長々としたお説教だったら掃除逃げてやると思っていると、告げられた言葉は予想とは全く違うものだった。
「…ま、なんだ……。それ全部綺麗にしたら今晩ラーメン奢ってやる!」
「え!マジでマジで!じゃあさじゃあさ!オレ大盛りにチャーシュートッピングしていい⁉」
「綺麗に消せたらな」
「よーし!オレってば頑張っちゃうぞー!」
「私バターコーンで!ナルト!どっちが多く消せるか競争よ!」
「おう!負けねーってばよ‼」
ラーメンでやる気を出した私達は、それから一時間もかからずにもとより綺麗に火影岩を掃除し終えた。