第22話 再不斬、再来!
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白が消えると、背後から殺気が放たれる。咄嗟にクナイで千本を防ぐも、力が強く拮抗する。しかし、長引くと思われた釣り合いはサスケの乱入により解かれた。
「お前の相手はオレだ!」
「ちょっ…サスケ⁉」
「…サスケ!彩音!そいつはお前らに任せる!」
いきなりサスケとコンビを組まされ困惑するが、戸惑ってばかりもいられない。
「サスケ!チームワークよ!」
「チッ!分かってる‼」
「君達を殺したくはないのですが、引き下がってはくれないのでしょう?」
「アホ言え……」
白の声を間近で聞き、既視感を覚える。この声、聞いたことある……。あの時の戦闘じゃなくて、もっと最近……。
「横!彩音!」
サスケの声にハッとするとすぐ目の前に迫る足。すぐに構えるも防ぎきれず吹っ飛ばされる。橋上を数回バウンドして目の前がチカチカ点滅するが、あの再不斬に蹴られた時とは比じゃない。すぐに起き上がり、白に気取られないよう背後へ回る。今度はサスケがしゃがませた白を私が蹴り飛ばした。
「なに⁉」
「ガキだガキだと舐めてもらっちゃ困るね。これでもサスケは木の葉の里No.1ルーキー。サクラは里一番の切れ者。彩音はアカデミー歴代最速のスピード特攻。そしてもう一人…目立ちたがり屋で意外性No.1のドタバタ忍者、ナルトだ」
突然カカシ先生に褒められ少し意外に思う。愛着はあるだろうが、生意気なクソガキ程度にしか思われてないと思ってたし。
しかし再不斬の余裕はなくならず、むしろ心底可笑しいというようにクツクツと笑い出す。
「何が可笑しいの……!」
「クク…このままじゃ返り討ちだなァ、白」
私の問いかけにも答えず、不気味な笑い声を上げ続ける。
「ええ……残念です」
白が見たこともない印を組むと、周りが冷気に包まれる。サスケと背中合わせに警戒していると、辺りに散らばっていた水が氷に変わり、鏡のような板が四方八方に作り出された。
「〝秘術 魔鏡氷晶〟」
作り出された鏡に白が移りこんだ瞬間、全ての鏡に白が映し出される。本物がどれか分からない……!
「…ボクの本当のスピードをお見せしましょう……」
そこからは一瞬だった。気が付くと体中に筋が走り、そこから血が流れる。
「ぐあぁぁぁぁぁぁっ‼」
「あああぁぁぁぁ"‼」
「彩音!サスケ!」
全身が焼けるように熱い。目にも止まらない何かが私とサスケを襲う。急所に食らってないのが不思議なくらいだ。しかし、それは私達の体力を着実に奪っていく。突き刺さるものを見るとあの時と同じ千本……。
ただ身を縮こませ、床に伏せるしかない私達。そんな時、外から大きな音と共に煙が現れる。こんなド派手なことする奴なんて一人しかいない……。
「うずまきナルト!ただいま見参‼」
意外性No.1のドタバタ忍者がやってきた。