第18話 イナリの父親
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ナルトを運ぶのに四苦八苦しながらもタズナさん宅に着くと、居間でラフな格好でイチャパラを読むカカシ先生を見つける。
「ナルト、平気だったか?」
「なんとか…。足踏み外して頭を石にぶつけそうにはなりましたが、未遂で済んでます」
その答えにカカシ先生は満足気に頷き本を閉じる。
「そ…じゃあもう寝ろ。日付をまたいでる」
それ以外特に何も言わず、松葉杖を手に取り寝室へ向かおうとする。もしかして、大丈夫とか言いながらナルトが心配で起きていたのだろうか。そうだとしたら、微妙に素直じゃないカカシ先生に笑いがこみ上げてくる。
「…何笑ってんのよ……」
「っ…いえ、…なんでもっ……」
堪えきれなかった笑いにジト目で見るカカシ先生をスルーし、ナルトを布団の上に転がす。風呂も入ってないが、泥だらけの上着を脱がすだけでいいだろう。
「フー……。もう、心配かけて……」
「それだけ今日のタズナさんの話が胸にキたんだろうね」
イナリ君のお父さんの話……。それだけで胸がざわつく。
「…カカシ先生は、死んじゃったりしないですよね……?」
「…オレは強いからね。そう簡単に死にはしないさ」
たとえ口先だけの言葉だとしても安心する。忍は死と隣り合わせ。分かってはいるが、まだ理解したくない。
私はそのままカカシ先生に挨拶し、自分の布団で夢も見ずに眠った。