第18話 イナリの父親
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あれから夜も更け、月が随分高くなった。虫もが寝静まるような時間に、私は一人、ナルトを探しに森の中へと進む。予想通り、そこにはまだ木に登り続けているナルトの姿があった。
傷はまだ低い。しかし確実に、少しずつ高くなっている。あれからずっと登り続けているのだろうか……。
「あ"っやべ!」
「ナルト⁉危ない‼」
途中で大きく踏み外し転げ落ちるナルトのそばには盛り出た石。なんとか寸でのところで支えるがナルトの反応がない。何かあったのかと慌ててナルトの顔を覗き込むとそこにはスヤスヤと気持ちよさそうに眠る姿。安心したはしたが、なんかちょっとイラッとくる。
「…ったく、気持ちよさそーに寝ちゃって……。人の心配を返せっての……」
マヌケな寝顔の鼻をつまんだり、ちょっとしたいたずらで許してやることにした。