第18話 イナリの父親
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「ただいま戻りましたー」
「あらおかえり。丁度夕飯出来たところよ。手洗ってらっしゃい」
「はい!二人とも、行くよ!」
「…っ、離せっ…!」
「ちょ、彩音!一人で歩けるってばよ!」
今腕を離したら絶対面倒くさがってちゃちゃって済ませるに決まってる。有無を言わさず水場へ連れて行き、しっかり洗ったのを確認して居間に着くと、そこにはもう夕食が並んでいた。
「うっひょ〜!いっただっきまーす!」
「いや〜、こんな大勢で食事するのは久しぶりじゃわい!超楽しいのォ‼」
もうそこからはうるさいくらい賑やかだった。タズナさんが面白話を聞かせてくれたり、ナルトとサスケが食べながら喧嘩していつの間にか早食い競争に発展したり。
「「おかわり!」」
ほとんど噛まずに飲み込み同時におかわりを要求する二人の間には火花が散っている。ちょっとこれは健康に悪い。
「二人とも、そんなに一気に詰め込むと……」
私の言葉が言い終わる前に二人は案の定戻してしまった。これには流石にサクラが苦言を吐く。
「ちょっと!吐くんなら食べるのやめなさいよ‼」
「…いや、食う!」
「我慢してでも食わなきゃ強くなんねぇってばよ…!」
うんうん。確かに体を作るには食から。でも……。
ダンッ
思いっ切りテーブルを叩く。水の入ったコップが少し浮いたのが見えた。みんな私を驚いた目を向けるなか、静かに口を開く。
「二人とも。食べるのはいいけど吐くなよ?汚い失礼もったいない。…次、吐いたら……吐いたもの口の中突っ込むからな♡」
満面の笑みで告げれば、二人は(引き攣った)笑顔を浮かべ、赤べこも真っ青な勢いで首を縦に振る。
「言ってること正しいけど怖いねェ……」
「何か?」
「イエナンデモアリマセン」