第5話 自己紹介
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「私の名前は乱舞彩音!好きなものは歌うことと女の子!あと、ナルト!大好きよ‼」
「オレも大好きだってばよ‼」
二人でニシシと笑いあっていると、サクラが呆れたような顔で笑う。
「彩音ってホント物好きよねぇ」
「何言ってんのサクラ!ナルトは可愛いよ!もちろんサクラも可愛いよ!サスケに嫌気が差したらいつでも私のところに来てね‼」
「なぁ彩音!オレってば、可愛いよりかっこいいの方がいいってばよ‼」
可愛いという言葉がお気に召さなかったのか、かっこいいがいいと駄々をこねるナルト。そういうところが可愛いのだということに気付いてない。
「ハイハイ、そこまで。続きを言ってね」
「趣味は散歩と…イタズラ、かな?将来の夢はナルトが火影になるのを見て、のんびりと暮らすこと」
「嫌いなもの言ってないってばよ?」
「嫌いなものは殺すとかほざくスカした野郎と、遅刻したくせに大嫌いとぬかす覆面野郎です‼」
「言うねー……」
私の宣言に、はたけカカシは唯一出ている目を下げ、呆れたような声を出す。
「おい、それは誰のことだ……!」
「さぁ、誰のことやら。でもムキになってるってことは思い当たる点があるんじゃないのー?」
「ってめー……」
「ハイ!そこまでー。明日から任務するぞー」
サスケの不穏な空気を素早く察知したはたけは空気をぶった切り、話し始めた。
「はっ!どんな任務でありますか!」
任務と聞き、目に見えてワクワクするナルトは敬礼のポーズではたけに聞く。
「まずはこの五人だけであることをやる」
「なに?なに?」
「サバイバル演習だ」
「サバイバル演習?」
「そうだ。相手はオレだが、ただの演習じゃない」
今更サバイバル演習とはどういうことだろうか。忍者学校で散々やってきたことなのに。
私達が頭に疑問符をたてていると、急にはたけは喉を鳴らして不気味に笑い始める。
「ちょっと!何が可笑しいのよ!先生!」
「いや…ま!ただな、オレがこれを言ったらお前ら絶対引くから」
「すでにその笑い方でドン引いてるので大丈夫です」
「…お前、本当にオレのこと嫌いだよね?」
「むしろ好かれる要素あると思います?」
「はぁ…説明するとな、卒業生28名中、下忍と認められるのはのは10名以下。残りは忍者学校へ戻される、脱落率65%以上の超難関演習だ」
「「「「……」」」」
「ハハハ、ホラ引いた」
とんでもないことを、こんなにも楽しげに言う人を今まで見たことがあっただろうか、いやない。
「んな馬鹿な!あれだけ苦労して……。じゃ!なんの為の卒業試験だってばよ!」
「ん?あれは…下忍になる可能性のある者を選抜するだけ」
「ぬ〜なぁに〜‼」
卒業試験に合格したら自動的に忍になれると思っていた私達には寝耳に水の話だ。っていうか、そういう大事なことは忍者学校で教えてほしい。
「とにかく明日、演習場で合否を判断する。忍道具一式持ってこい。詳しくはプリントに書いておいたから遅れないように」
「今日盛大に遅刻したのはそっちのくせに……」
私の嫌味もどこ吹く風。私は大事な明日の予定の紙を握りしめ、決意を固める。絶対に落ちる訳にはいかない……!
「あ、あと飯は抜いてこい。…吐くぞ」
…一気に不安に駆られる。そんな大変な演習、大丈夫だろうか……。